ココロとカラダ

臼蓋形成不全のこと(2)

認定ロルファー™の利香です。臼蓋形成不全について書いています。
前回の記事はこちら。「臼蓋形成不全のこと(1)」

形成不全の股関節で何がおきてるのか

股関節を構成しているのは 骨盤と大腿骨の頭、大腿骨頭です。大腿骨の頭はぐりんとした大きな半球形をしています。骨盤側には、その半球形の大腿骨頭をはめる、受け皿となるカップがあります。このカップが臼蓋(きゅうがい)です。このカップ部分が平均値よりも浅い=大腿骨頭が外れやすくなるわけです。股関節周辺の筋肉や軟骨、腱等が脱臼させまいとして補助しています。また、形成不全の度合いが深刻な場合は、骨盤を前傾させること(いわゆる”でっちり”状態にすること)で、脱臼を防ぐ補償作用を体は起こします。 hipjoint

保存療法、骨切り、人工関節

 私の場合、臼蓋の浅さは基準値のボーダーライン上にあり、形成不全としては軽度です。そして、臼蓋内にある軟骨はしっかりしているようにレントゲンでは見える状態でした。
 いくら痛くても、変形性関節症を起こしていない股関節を、人工関節に置換するような手術は、日本ではどの病院も応じません。当たり前ですが、その当時はあまりに痛いので「痛みがなくなるなら人工関節でもいい!」と思っていました(あさはかですね…)そこで保存療法を選び、理学療法士さんによるリハビリ指導を受けられる病院を紹介してもらいました。

 理学療法士さんはとても熱心で親切で、私も熱心な患者だったと思います。杖の使い方や体重移動の仕方などを教わったり、避けるべき動作を事細かに教わったりしました。 だけど肝心の担当医は、骨切り手術を勧めてくるのです。骨切り手術を受けないんならリハビリも続けさせない、と言われました。
 そのころには私も自分でネット上で同じ形成不全の患者さんがやっているブログや体験記などを読み、骨切り手術が非常にリスキーであることを知っていましたので、担当医に質問しました。

「私と同じぐらいの年齢で骨切り手術を受けた場合、5年後にどれぐらいの人が杖をはずせていますか?」
ー「知らん。」
即答でした。
 え。なにそれ。ちょっと待って。あんたは切ったら切りっぱなしなんかい! 今の時代、家電でさえ購入者のレビューを見て買うかどうかの判断ができるんだよ? まして私の体は家電じゃないんだよ?一度切ったら元には戻せないんだよ?それをデータをとっていないってどういうことなの?手術後の患者の体の機能がどれだけ回復するか、生活の質がどれほど上げられるかまで含めて、自分が手がけた手術を評価すべきじゃないの?と、愕然としながらも強い不信感を覚えました。

 たぶん、あの先生は「年間何件この手術をしています」という点数稼ぎにしか興味がなかったんだろうと思います。 そこで私は「骨切りは最後の選択肢だと思っています。私はまだあきらめたくありませんので、人工関節置換手術ができる別の病院を紹介してください」と食い下がって、また漂流することになりました。  

 

痛みの原因は股関節唇の損傷

 そして最終的にたどり着いたのが阪大病院でした。そこで整形外科の先生が「こんなに軟骨がある=いい状態の股関節なのにそこまで痛いのは変ですね。股関節唇損傷かもしれません。詳しく調べてみましょう」と気が付いてくださったわけです。詳細な検査の結果、股関節唇という軟骨が破けていることが判り、「骨切りしなくてよかったんだ!気がつけてよかった!」と心の底から思いました。

 そうなると私にとってその先生、N先生はもうまるで神様です。
 「股関節唇損傷の原因が形成不全にあるとなると、おおもとの原因が解消できるわけではないから、二度と股関節唇損傷を起こさないとは言えません。いちばんの根本原因が解消しない限り、リスクは常にあります。だけど縫うことで、今の痛みはなくなります。どうしますか?」と説明を受けて、「縫います」とあっさり決断しました。
 今の痛みと、「次の一歩でまたあの激痛がまた襲ってくるんじゃないか…」という恐怖と、その二つから逃れられるならいいと思ったのです。

「臼蓋形成不全(3)」に続きます。

 

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