ココロとカラダ

リラクセンスを受けてみました

認定ロルファー™の利香です。
今日は交換セッションとして「リラクセンス」というものを受けてみました。


 リラクセンスを提供されている方とFacebookで知り合ったのですが、この方:いちかわけいこさんは、リフレクソロジー→マッサージセラピスト→リラクセンスを経て今に至る方でして、ロルフィングのこともご存知でした!しかもロルフィングが日本に入ってきた20数年前に知ったというのだから驚きです。わたしはいちかわさんにロルフィングの体験セッションを、いちかわさんはリラクセンスの体験セッションをわたしにしてくれました。
 
 
 リラクセンスの感想は…これはもう、みんな受けるべきですね!

 リラクセンスとは、人の体の自発的な微細な動きを、手をつかって少しだけガイドしてあげることで増幅。基本、動作が身体から湧き出てくるのにまかせます。そうするとあっちこっちに感じていた妙なひっかかりや小さな不調が軽くなり、終わって立ってみたら体に軸を感じたり、疲労が回復していたりするのです。どこも手で揉んだりさすったりしません。
 
 やっている最中は半分覚醒半分トランス状態です。出てくるのはあやしいユラユラ運動だったり、どうしたおまえなんか新しい舞踏かそれ?と訊きたくなるような激しい動作だったりしますが、指示を受けてアタマで考えてする動作ではないので、「無理がある」とか「痛みが生じる」とか「バランスを失いすぎて危ない」とかの要素がある動きは決してでてきません。わたしは椅子に座って受け始めたのですが、実際、「普段こんな風に椅子に座っていたら危なくて身構えるよね?」と思う姿勢になっても、まったくの平常心でちゃんとバランスを失わずにいられました。(股関節より下に故障がある人は椅子に座って受けることもできますが、床の上でごろんごろん転がって受けるのが理想的です。)
 
 受け手としては、いちかわさんが手で動きをつけてくれているようにも感じるのですが、彼女曰く、「嫌がるほうには動かしていないし、動きたがっている方向にゆくようにちょっと励ます程度のことしかしていない」。 
 
 以前受けたコンティニュアム・ムーブメントにも通底するものを感じました。身体から湧き出てくる自発的な動き。リズムとか再現性とかまったくない。好きなだけ好きな動作をやりまくり、自由そのものの動きをだしきると、ぱたりと四肢も胴体も動かなくなる時が訪れます。そうしたらしばらくそこにとどまって、セッション終わり。 
 

えっ?それだけ?なにそれ!?ってなりますよね。だけどこれが面白いほどに効果があるのです。終わった後にはわたしの前傾して左回旋していた右の腸骨稜が平らにおさまり、足首や足の甲のむくみはひき、腰椎の深いカーブはなだらかになっておりました。
 
 
 リラクセンスを調べまくったわけでもない現時点でわたしが思うに…リラクセンスは未完了の動作をひたすらアウトプットするためのエクササイズなんじゃないのかな、と。
 
 わたしたちの身体はいつもなんらかの「やりのこし」を抱えています。例えば、PCに向かって1時間も座りっぱなしだった後には、ほんとうは疲労回復のためにぶんぶんと腕を回したり首を左右に伸ばしたり大きく背伸びをしたりしたい。それなのに「トイレいこ」「あ、でかける時間だ」と、もう次の動作に移ってしまう。トイレにいけば用足しのために必要な動作しかせず、でかけるとなったらせかせか身支度して駅までガツガツ歩いてゆき、ホームや電車の中ではお行儀よく静かに身体の動きを抑えてしまう。
 
 こうやって自己調整のために必要な動作をやり残したまま、日々を過ごしていますよね。わたしたちはもはや子どもじゃないので、たまにナンセンスな踊りをゲラゲラ笑いながら踊ったり、ゲームを創出して走り回ったりするような時間を持っていません。エネルギーは取り残されたまま溜まって行きます。
 
 リラクセンスで出てくる動作は、この、やり残した動作とそれによって不完全燃焼で溜まってしまったエネルギーをなんとか出し切るための動きなんじゃないのかな。なんも考えていないのに身体がうにょうにょぐねぐねぶらぶら動くんですもん。思考や意思がつけこむ隙がない。「なにがしたいんだ、わたしの左足w」と思いながらも動作にまかせていると、股関節が外れるからと避け続けた結果ほとんどできなくなっていた深い内転を左脚がやりきったり、伸展が苦手だった胸椎がめっちゃ伸展するようになったりしました。
 

 リラクセンスで自発的な動作に身を任せていると、止めようもなく泣いたり笑ったりする人も出てくるそうですが、そりゃそうだろうなぁと感じます。身体にたまった感情も動作とともに解放されてゆくはずです。リラクセンスはボディワーカーやマーシャルアーツ愛好家には受けがいいそうです。身体を動かす重要性を理解している人ほどおもしろがるそうです。

 実際、ほんとうにおもしろかった!興味のある方は一般社団法人リラクセンスボディセラピー協会のホームページをご覧ください。