日々のこと

歌舞伎観劇日記

私はいわゆる運動音痴です。手足のコーディネーションがいつも課題です、実は。
だから身体芸術のバレエや各種ダンスはいつも驚嘆と羨望の眼差しでながめています。
体の動きで感情や様々な年齢、階層、性別、シチュエーションの人を演じ分ける歌舞伎も、みればみるほど驚嘆。


今日は同じく認定ロルファーの智美さんと、国立劇場へ歌舞伎を観に行ってきました。


吉右衛門がでていたものですから❤️ しかも千秋楽!大入り満員でした。

演目は「伊賀越道中双六」。敵討ちの話なんですけどね…ひどい話なんです。
主人の敵討ちのために、赤ん坊である息子を殺す父親。妻も基本的にうち棄ててますし。武士の心がけがなんだ。命より大事なものはあるまい!そもそも悪意のある奴につけいられて吉原の花魁にいれあげた主家のバカ息子がいかん!と、現代人の感覚でみたら実に腹立たしい、理不尽で荒唐無稽な話ではあるのですが、これが不思議なもので、見始めるとその世界にはまってしまうんですねぇ。

それは役者の演技がいいからです。
文字通りお芝居とわかっていても、迫真の演技にひきこまれてしまうんですよね。

迫真、と言いましたが、現実の私たちの日々のリアクションは、決してドラマチックではなく呆れるほど淡々としたものです。歌舞伎役者が舞台で表現する動作や感情は、形式的に誇張されています。しかしそれゆえに「らしい」と感じる。

特に女形の演じる女性は実に細かい演じ分けがされています。
若い未婚の町娘、御殿女中、武家の年老いた奥方、花魁、遊女等々、様々な世代・身分の女性を、手の所作や身のこなし、視線の配り方、座る場所、会話の時の身振りなどで濃やかに演じ分けます。

歌舞伎は型が決まってるんでしょ。というそこのあなた。
決まった型を演じたら誰でもそれらしい・いい芝居ができるなら、大根役者なんて言葉は生まれません。

「百万個同じことをしたら同じニュアンスがでるなんてことはない」と玉三郎は言います。
(プロフェッショナル 仕事の流儀/歌舞伎役者 坂東玉三郎より。※こちらの動画はYouTubeから削除されたようです。リンクは解除しておきます。2017/07/18追記)

役者が演じているのをみて「らしい」と感じる私たちの側にも、役者と共有している共通の認識があるわけですね。異国の人からみたらピンとこない所作でも、日本人からみれば「ああ、いかにも意地悪そうなおばあさんの仕草だよね〜」と感じたりするわけです。

そういう視線で歌舞伎を見ると、私たちの姿勢や動作が、性別や社会的身分、感情や環境によっておおきな影響を受けていることがよくわかります。

なんだかどんどん話がとりとめもない方向に広がってゆきそうなので、ここらへんでやめておきます!

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