わたしのこと

幸せだったと認めたくなかった

認定ロルファー™の利香です。
7月に続き、先日も大阪出張セッションに行ってきました。

 前回お越し下さった方々が再びいらしてくださったり、ご家族や友人にご紹介くださったりで、賑やかな3日間を過ごしました。11月は11日から13日の3日間を大阪出張セッションに充てます。(今度は四天王寺前夕陽ヶ丘駅が最寄駅となります)

 今回の大阪出張で改めてわたしは阪神地区が好きだということがわかり、「こっちに住みたいなぁ」と何度も感じる瞬間がありました。帰り支度をするのが億劫で寂しかったほどです。


 セッションの合間には、西宮時代の友人が訪ねて来てくれたり、かつての同僚と晩ごはんを食べたりしておりました。

 甲子園にある老舗洋菓子店:カイザーの焼き菓子。懐かしいなぁ… わたしがまだ西宮にゆけないことを見越した友人が、「絶対におみやは西宮のものにするって決めててん」と言って買ってきてくれました。

 わたしは11年ほど西宮で暮らしていましたが、別居して3年前に東京に戻ってきました。その後、離婚。今年の夏にようやく大阪市内にはゆけるようになりましたが、まだ阪神電車に乗ったりJR神戸線の大阪駅以西に向かったりはできません。しんどいのです。

 自ら望んで離婚したとはいえ、喪失感にさいなまれ続けた3年間でした。これすら、口にしたらいけないことだと思っていました。喪失感を感じていることは事実なんだし感情を押し殺す必要はないとわかってからは、やっと口にできるようになりました。自分が望んだことなのだから、傷ついたとか喪失感だとか言ったらダメ。そんな資格はわたしにはないと禁じていたのです。

 こういう謎ルールを他にも発動させてしまっていて、最も強烈だったのが、14年間の結婚生活の中で幸せだった時期もあったのにそれを認めないというものでした。

 過去を否定しないと現在を肯定できなかったから。

 「幸せだったのに離婚したってどういうこと?」と、その”矛盾”を突く問いに耐えられなかった。「幸せだと思っていたけどそれは偽りだった」と思うことで矛盾をやりすごし、「だから正しいことをした」「今の生活は正しい」と思うことで「幸せだった過去を手放してしまって苦しい」と血まみれで暴れる心を言いくるめようとしていた。

 幸せだったということと、それでも離婚したという事実との間には、相応の時間と理由があるわけで、矛盾ではないんですよね。だけどそこが自分の理屈の弱点だと思い込み、幸せだった過去を認めないという暴挙にでたわけです。そうしなければひとりで立ってなどいられないと、これまた思い込んで頑なに目をぎゅっとつぶり続けていたのです。欺瞞ですね。自分を欺いていた。

 変な思い込みですけど、本人は必死。そういう謎ルールをまたひとつ外せた大阪・中津での出張セッションでした。

中津で集めたカレー屋やネパール料理店のフライヤー

 7月も10月も、中津に滞在して町の魅力にどっぷりハマりました。今は東京に住んでいますが、考えてみたらわたしはどこに住んでもいいわけです。住む場所は自分で決めていいのに、そんな発想すらなかったのも変な話です。いつか阪神地区にまた住めるかな。

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