わたしのこと

更年期障害で知ったこと(1)

認定ロルファーの利香です。
数年前から更年期障害とつきあっています。

といっても深刻な症状があるわけではありません。人によっては(特に早期閉経だと)大変な思いをされる方もいらっしゃいますが、わたしの場合はゆっくりとポンコツになってゆく感じです。アニメで、車とか列車などが走りながら部品を落としてゆき、最終的に崩れ落ちるシーンがありますよね。あんな感じです。
今は部品を次々落としながら走っている状態です(笑)

最近は更年期障害についてオープンに語れる風潮があって、いろいろな情報に触れられます。が、そういう情報から想像していた更年期障害と、わたしが体験している症状は大きく違いました。

だから更年期障害だと自覚するまでに時間がかかりました。

そんなわけで、今日はわたしが体験している更年期障害のいろいろな症状を書きます。誰の役にたつかわかりませんが、「そんなこともあるんだ」と知っておいていただけたら幸いです。お茶でも飲みながらお読みください。

ホルモンバランスの崩れ 最初はあごニキビだった

ホルモンバランスの乱れは43歳ごろから始まっていたようです。
この頃、わたしは頻繁にできるあごと鼻の下のニキビに悩まされていました。
猛烈に痛いとか、大きく腫れるとかいうこともなく、ぷつっと出来ては小さいなりに腫れて消えてゆきます。男性みたいに頻繁にシェーバーであごを剃っているわけではないので、カミソリ負けではありません。
これは3年続きました。

夜中に大汗をかいては冷える

同じ頃から、夜中にぐっしょりと寝間着が濡れるほどの大汗をかいては(わたしは多汗症ではないのに)、次に猛烈に体が冷えてガタガタ震えるという症状に見舞われます。
毎晩というわけではありません。3日に1回とか、5日に1回とかそんな頻度です。
なんだなんだ?と思っているうちにこれも最近は下火になりました。ニキビと同じように、ひどい期間は3年ぐらいでした。

 

とうとうやってきたホットフラッシュと動悸

あごニキビと夜中の大汗に悩まされるようになってから2年ほど、45歳すぎからホットフラッシュがちょいちょい始まります。最もひどかったのは46歳から47歳にかけて。ひとりで暑くなってひとりで大汗をかくのですよね。
更年期障害のホットフラッシュは日中、活動している時しか起こりませんでした。困るのはセッションをしている時。ロルフィングのセッションではクライアントさんは薄着で横になっていることが多いので、寒がります。クライアントさんにとってちょうどいいように室温を設定しているため、わたしにとってはかなり暑い。大汗をかきながらセッションすることもよくありました。

47歳からは動悸がひどくなります。頻度は毎日。起きて活動している時は油断ならないレベルで動悸がきます。貧血もひどくなり、鉄分補給のサプリメントや鉄剤を服用してみたら、見事に胃腸に合わず、3日と続けて飲めません。仕方なく、このころはレバーをよく食べるようにしていました。

更年期障害対策のサプリメントは長くても3ヶ月まで

ホットフラッシュが始まった時点で「おお。更年期障害だな」と自覚して、婦人科へゆきました。自分で調べてエクオールを摂るとよいという情報を得て、婦人科医師とも相談して大塚製薬の「エクエル」という大豆イソフラボンを主とするサプリメントを摂ってみたりもしました。
これは胃腸にくることもなく、大汗をかく頻度もやや落ち着き、いいんじゃない?と思っていたのですが…ホルモンバランスの崩れからくる別な不快な症状が始まります。

再び婦人科で相談すると、「女性ホルモンを補充するようなサプリメントは長く飲み続けるものではない。せいぜい3ヶ月でやめなさい。30代でホルモンバランスが崩れているのを立て直すのとは訳が違って、更年期ではもう女性ホルモンは減少してゆくしかない。女性ホルモンは出せばいいってものじゃないのよ」と衝撃的なことを言われました。

女性ホルモンは何種類もあって、それらが相互に作用しあっています。これらは生産終了のタイミングが全く同じわけではありませんが、自然消滅してゆく流れは止められません。サプリで、どれか1つのホルモンがまだまだ分泌されていますよ!という体(てい)を装ってしまうと、「えっ 生産終了じゃなかったの?じゃあこっちも生産しなくちゃ」と、それに対応するホルモンを作れと脳がオーダーを出してしまうのです。
対応するホルモンはもうほとんど生産終了なのに、受注ばっかり工場に来ちゃうという状態です。サプリで混乱させられた脳は「注文入りましたよ〜」というシグナルを工場に出しますが、対応するホルモンは生産されず納品されない。そのせいで身体にはつらい症状が出ます。

サプリメントの商品説明ページにはそんなことは一切書いていなくて、定期購入を勧めてきます。「そうなんだ。症状が続く限り飲んだほうがいいよね」なんて思っちゃいます。
しかしそれではむしろ身体に高い負担をかけることになります。自分のライフステージと症状(血液検査でホルモンバランスがどうなっているか、チェックできます)を、婦人科で相談してから、サプリメントの摂取期間を決めるのが安全と思います。

 

長くなりましたので、記事を2回に分けます。明日はPMS等のかなり赤裸々なことを書きますので、ドン引きしないでくださいね〜!