ココロとカラダ

「いい姿勢」とはどんな姿勢かはっきり言えますか?

認定ロルファー™の利香です。

 「姿勢が悪いんです。猫背なんですよね」と言う人でも、立ち姿を拝見するとアラインメントが比較的整っている人がいらっしゃいます。そういう人は頭の中に持っている「いい姿勢」のサンプルがどこかおかしいか、自分のボディイメージが現実の体と食い違っているかのどちらかであることが多いです。

 多いのは「気をつけ!」の姿勢=いい姿勢だと思い込んでいるケースです。

 あれは全身緊張させてとる姿勢であって、自然に維持するのは至難の技です。微動だにせず「気をつけ!」の姿勢をとり続ける必要があるといえば軍人ぐらいです。ロルフィングのトレーニングでアメリカにいた時に、数名のベテラン(退役軍人)の方にワークする機会がありましたが、彼ら・彼女らの身体の固いことといったらありませんでした。特に太もも、腰、背骨の両脇の固いこと…。

 極端に胸をそらし、顎を上げ、背中と脚をビシッと緊張させた姿勢は、パッと見はいい姿勢かもしれません。が、自然な体とはかけ離れています。どこかに無理を強いて維持する姿勢は筋肉に偏りを作りだします。そういう姿勢には疲労感、痛み、コリ、はりといった不快感がつきまといます。

 もし自分の中の「いい姿勢」のイメージが「気をつけ!」の姿勢の場合は、もう少し楽に維持できる理想形を探してみてください。なお、モデル立ちは最悪なので忘れてください。
 別な理想形が見つからない、姿勢が悪いと感じるのだけれどどうしたらよいかわからないという方は、一度体験セッションにお越しください。身体の現状を知るところから始めましょう。

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