ココロとカラダ

場と癒し

認定ロルファー™の利香です。

田畑浩良(ロルファー) x 小林 健(自然療法医師)『他者への援助·施術に量子波を取り入れる

情報源: 【昼】田畑浩良(ロルファー) x 小林 健(自然療法医師)『他者への援助·施術に量子波を取り入れる』 « 豆風ライブハウス 代官山「晴れたら空に豆まいて」

「治すのではない,治る力を引き出す治療」を実践され,数多くの治療実績を積み重ねてこられたNY在住の自然療法医師,小林健先生とロルフィング®の田畑浩良先生に量子波ヒーリングのセッションをデモンストレーションしていただきながら,施術する側としての在り方を探る

 

過日、こちらのワークショップに参加しました。

参加者の中から希望者を募り、田畑さん・小林健さんおふたりのデモセッションが目の前で行われました。

わたし自身、ロルファーになるためのトレーニング中にお願いして、田畑さんからセッションを受けたことがあります。受ける側としてはたいへん不思議な体験だったのですが、それを今度はロルファーとして・観察者としてみることで「そういうことだったのか」と納得したことがありました。今日はそれについて書きます。

 

 

クライアントにほとんど触れない施術

田畑さんのデモセッションは、クライアントの体にほとんど触れないのに、それでも違和感・不快感がどんどん軽減され、体が整ってゆくというものでした。
施術者は、クライアントと自分の両方が居心地よくいられる場所に立ち、体で感じていること、体に起きていることをときどきクライアントに訊ねて変化を促してゆくだけ。

わたしが受けたのも同じでしたが、受ける側になってみると、実際に「(施術者に)そこに立たれたらいやだな」「こっちの方が安心していられる」「…別に?」という様々な感覚が起きます。

相手がどういう意図を持って・自分からどれぐらいの距離にいるかによって、わたしたちの体は危険や脅威、安心などを感じます。

赤ちゃんが周囲の大人の緊張感を感じ取って泣き出したり、兵士が敵の殺気を感じとって反射的に身構えたりするのと同じ感覚が、施術中も働き続けています。

歯医者さんに行ったあと、とても疲れたりしませんか?

歯という小さな組織を治療する歯科医は、常に高い集中力を発揮して患部に処置を施しています。しかも、これ以上ないぐらい至近距離で、患者の口の中を覗き込んでいますね。歯科医の集中や緊張が伝わると、わたしたちも身構えます。ドキドキしながら口を開け、舌の位置や唾を飲み込むタイミングをうかがい、歯科衛生士がつっこんでくるバキュームに驚き、…そうこうしながら30分程度の治療時間を過ごした結果、一仕事終えたような気分になった経験が誰しもあると思います。

つまり、施術者がクライアントの「治して欲しいところ」「痛んでいる箇所」に強い集中力を注ぐあまり、双方にとって安全・安心と感じられる距離を侵すと、
クライアントをクタクタにしてしまう可能性があるわけです。
これは結果として施術する側をも疲れさせます。
逆もまたしかり。クライアント側からの意図は施術者に影響を与えます。

施術者とクライアントは互いに作用しあってひとつの「場」を作っています。
だから互いが居心地良いと感じるポイントに在ることが重要になります。

 

「場を整える」

ではその「場」とはどうしつらえるのが施術者・クライアントの双方にとって好ましいのでしょう。

田畑さんと小林さんは当日何度か「場を整える」と仰っていました。

「場の空気を読む」「場違い」「場当たり的な」の表現からわかるように
”場”とは、そこにいる人の意図や意識も含む概念です。

となると、「場を整える」というのは、そこにいるわたしたちの意識をニュートラルに・中立的な場所にあるよう、整えることとなります。

「治したい」「楽にしてあげたい」という意図すら、実は薄い方がいいのです。
クライアントも、晩ごはんの献立やメールへの返信や既読スルーされているラインのことなどくよくよ考えず、体に何が起きているのかをただ静かに感じる状態にいるのが、施術の効果を最もよく受け取れると思います。

癒しは往往にして、双方がニュートラルな状態にいるときに静かに起こります。
あまりに静かに起こるので、あれ?なんで?と不思議な感覚に陥りますけども。

施術中にニュートラルポジションにいることの重要性を、改めて感じたワークショップでした。

 

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