日々のこと

お茶は熱中症対策になりません!勘違いは命とり

認定ロルファー™️の利香です。
暑い昼下がり、部屋で涼しくしているから平気だわと思っているうちに熱中症になることがあります。
うちの両親は後期高齢者なんですが、「水分摂ってる?」と訊くと「飲んでる」と言いながらペットボトルのお茶とか飲んでるんですよね…!また、スポーツドリンクを飲んでいるから大丈夫!とか言い出したりします。スポーツドリンクは万能ではありません。スポーツドリンクは果糖液糖を使っていて太りやすく、かつ、糖分が多すぎますから、水代わりに飲むのはやめておきましょう。
 
そんなよくある勘違いをもとに、熱中症対策をまとめてみました。

カフェインを含むお茶は熱中症対策にならない

カフェインが含まれる緑茶、ほうじ茶、アイスコーヒー、アイスティーなどは、熱中症対策になりません。飲むなら麦茶、ルイボスティーなどのカフェインレスのものにしましょう。
また、真夏に暑いところにいて、カラカラに喉が渇いた状態でビールなどのアルコールを摂ると、急激な脱水症状を起こして倒れます。

水と塩はコンボで摂ろう

水分補給だけでは不十分です。必ずお塩も摂取してください。
「頭痛がズキズキ昨日からしていて…」と言うクライアントさんに、自然塩とルイボスティーをお出ししたら、お話しているうちに頭痛が治りました。
梅干し、岩塩などをちびちび舐めるのもいいですが、忙しい人はズバリ、自然塩を溶いたお湯を飲もう!わたしは自然塩を1日に10g摂るようにしてから、夏バテしなくなりました。
(なお、血圧と塩分に相関関係はないというのが最新の研究結果ですが、塩を取りすぎると体調が悪くなるという方にはお勧めしません)

頭痛や眠気がしてきたら?

経口補水液をすぐに摂取してください。
ない場合は、自分で作ります。(スポーツドリンクは甘すぎ&効果が少ない)
材料:水 1リットル、砂糖 30g、塩 3g、好みでレモン果汁(飲みやすくするため)
※よくあるレシピでは砂糖が40gぐらい入っています。三温糖のように甘さは控えめでミネラルが含まれているものがいいですよ!

汗をかくのを無理に止めない

 
汗をかくと化粧が流れたり、髪の毛が顔に張り付いたりして不快ですよね。それにこまめにシャワーが浴びられるとも限らない。だからと言って水分を取らないのは言語道断です。

また、部屋でクーラーにあたっていても、熱中症は起こします。気をつけたいのはクーラーの効かせすぎ。暑いところからキンキンに涼しい部屋にいきなり入ると、かくはずだった汗がかけなくて、熱が体内に籠ります。これは地味なダメージとなって蓄積します。

頭の後ろ、首の後ろは冷やしたらダメ

保冷剤やひんやりするタオルなどを後頭部〜首の後ろに当てている人も要注意です。そこを冷やすと脳は「あ。冷えてきたわ」と錯覚を起こし、結果、汗をかくのをやめちゃって、これまた熱が体内に籠ります。
首で冷やすといいのは、押さえた時に頸動脈の拍動が感じられるところです。

トイレの回数をチェック

そういえばトイレ行ってない…って気がついたら、水分&塩分を取ってください。
尿の色が濃いのは危険です。腎臓にも負担がかかっています。

真夏の飲み会はデスマッチ。アルコールは脱水をひきおこす

お盆に帰省して、親戚で集まって飲んだりバーベキューしたりとイベントごともたくさんありますね。イベントごとにはアルコールがつきもの。暑い日はアルコールを摂る時も、アルコール1杯に対して水を2〜3杯ぐらいの気持ちで飲んでください。
日没後も同じです。アルコールを体内で分解する時、大量の水を必要とするのです。昼間の暑い時間帯に水分・塩分補給もして、しっかり熱中症対策をしていた人でも、夜、普段通りにお酒を飲んだ途端に意識不明になってしまうケースがあるのです。

 
楽しい夏休みになるよう、どうぞ気をつけて、声を掛け合ってお過ごしください。