起業サポート

「起業ごっこ」のメンタリティ

認定ロルファー™の利香です。

hummingbird
 先日、わたしのコーチとお話ししていて「起業ごっこ」という言葉がでました。

 起業してビジネスである程度の結果が出るまで、なにをどれだけ頑張りつづけなくてはいけないのかは人それぞれ。本人には、果てしない努力のように、虚しいあがきのように、無意味なことのように感じられたりして、不安になったり迷ったり弱ったりする。そんな時にがむしゃらに努力を続けられるか、必死にやれるかどうか。それは本気での起業と「起業ごっこ」で分かれる、というお話だった。
 
 コーチはわたしよりはるかに多くの人たちをみてきているので、「どんな人たちが起業ごっこになってしまうとかってありますか?」とうかがってみた。

 これはあくまでも私見ですけどね、と前置きされて「副業の人。それと、自分ががむしゃらにならなくてもどうにか暮らせちゃう人。男性だったら他にもなにかやってるとか、女性だったら旦那さんの稼ぎがあるから死にはしないっていう人が多いですかね」とコーチは教えてくれた。
 
 やっぱりそうなっちゃうよねぇと思った。
 
 やれPTAがとか、子どもの行事がとか、本業が忙しくてとか…それは実際そうなのだろうけど、結局は、自分の事業にふりわける時間や力を別なことに割いて使って、やるべきことをやらない。「やらなかった」のに「やれませんでした」と言うメンタリティのあり方が問題なんです。
 
 時間も自分も資源としては有限。それをどう使うかは自分が決めている。自分の選択と前提がすべて。「他に選択肢がない」「代わりがいない」ってほんとう?ってとこから問うてみないと、いつまでも現状から抜け出せない。 
 
 わたしも、「ロルフィングだけでは食べてゆけないから」という前提で週に3日もバイトしていた時期があったので、「収入源を失いたくない」という怖い気持ちはよくわかる。必死のパッチにならなくてもなんとかなることに甘えて、本気をださない言い訳をしちゃう気持ちもすごくよくわかる。現状維持はなんだかんだきって居心地いいもんね。チャレンジしなくていい、リスキーな行動をしなくていい、「報われない努力をしなくてもいいし無視されて惨めな思いもせずに済む」という気持ちのうえでのメリットがある。
 
 わかるけど、実は、バイトをやめてからの方が事業としては売り上げが上がるようになった。全力でうちこめる覚悟があるかどうか。コーチのいうとおり、やはりそこが分かれ道なんだろう。
 
 「とにかくやめないで、続けることです」と1年目のわたしにアドバイスをしてくれたロルファーの大友さんや、「いいからやれ」と言ってくれた諸先輩方、めちゃくちゃ痛いコンサルをしてくれたコンサルタントさん、生き方・働き方で刺激を与えてくださる同業者の皆さん。そういう人たちの生き様や言葉によって今のわたしがある。

 怖いけど、跳んでみよう。