認定ロルファー™の利香です。
現在、テンシリーズを受けているクライアントさんのなかに、人工股関節への置換手術を整形外科で勧められたという方がいらっしゃいます。先天性股関節形成不全で
乳児期に股関節の亜脱臼も経験されています。
「「やれることはすべて手を尽くした」と思ってから手術の決断をしたい」と、ロルフィングのテンシリーズを受けることを決断されました。
昨年11月からずっと右股関節の痛みがあり、かばって歩くうちに「あれ?あなた脚が悪いの?」と周囲の方から心配されるようになり「そんなにおかしな歩き方をしちゃっているんだ、私」と内心ショックを受けられたそうです。
セッション4が終わるぐらいから痛みは軽減してゆき、セッション8の後は、「びっくりするほど調子が良くて、どんどん歩けるようになったんです」とのことでした。
気分がいいのでたくさん歩いたら、今度は右前すねが筋肉痛になり、「変な歩き方をしているのではないか」と不安になったことで体は古いパターンに戻りかけたようです。
以前と同じところに痛みを感じるようになったとおっしゃりながら、昨日セッション9にお越しになりました。
「セッション8で正しい歩き方をはっきり認識した後はしばらく痛くなかったってことは、ちゃんと歩けば痛くないんじゃないかって思うんです」と自ら仰ったことが
私にはとても嬉しかったです。
その通りなんですよね。
痛みを恐れるあまり体のあちこちに不要な力みや補償作用を起こしてしまい
それが別なところに新たな痛みを生み出します。
体を拝見すると、ずっと不揃いだった膝の高さがほとんど揃っていて
足首は「たくさん歩きました!」という表情になっていました。
脚・足を信頼して体重を均等にのせながら歩けている証拠です。
体としては準備は8割ぐらい整っているんですが、のこり2割が「痛みを怖がる」「変化を嫌う」という無意識の作用で元に戻ろうとしているだけかな、と感じられました。
体は安全なこと・これまでやって大丈夫だったことにしがみつきたがります。痛みを恐れるようにできているからです。
「この動作をしても大丈夫だ」と、体が不安を手放せるようになるには、時間と成功体験の積み重ねがちょっと必要です。
それに要する時間には、個人差があります。
3ヶ月ほどかけてロルファーが伴走するテンシリーズ。
鎮痛剤で痛みをごまかすだけの現状に納得できない方に、特におすすめです。
※こちらの方の10シリーズ終了後のご感想をアップしました!
「身体を見つめなおして正しい方向に持っていくことで、不調が軽減されることを知りました」
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