認定ロルファー™の利香です。
「ぎっくり腰になった」「またやっちまった」という方が、クライアントさんの周辺やフェイスブックのタイムライン上にも続出しています。足や脚のしびれを伴う腰痛や、激痛の場合は椎間板ヘルニアの可能性がありますので、整形外科で調べてもらいましょう。
ぎっくり腰常習者は身体を冷やしてしまっている人が多いようなので、今日は、腰痛持ちの人にむけて身体を効率的に温める方法をお伝えします。
寒い季節はなぜ腰のトラブルが増える?
寒いと体温を逃すまいとして体はギュッと硬くなります。だら〜んとゆるんでいたら、体温は逃げ放題だからです。
ただでさえ運動不足で柔軟性を欠いている体が、または、常に同じ動作しかせず偏った筋肉ばかり疲労している体が、冷えてかたくなってしまったらぎっくり腰もやらかすというものです。
「ぎっくり腰」という病名はない
ぎっくり腰は急性腰痛症のひとつとされていますが、メカニズムは解明されていません。
対処法も様々な説がありますが、激痛で息もできないという最初の1−2時間が過ぎたら、いつもどおりに動く生活をした方が回復が早いというのが現在の知見です。
ぎっくり腰や慢性的な腰痛に悩む人は、誤った身体の使い方をしている可能性があり、「いつもどおりに動く」のは避けた方がよいケースもありえます。そういう人には、動作の再教育であるロルフィングも効果的です。
https://rolfingahum.session.jp/wp/what-is-rolfing/%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%AB%E5%8A%B9%E3%81%8F%EF%BC%9F/
座り仕事が多い人にはゴム製湯たんぽ
適度な運動が腰痛予防にはもっともいいのですが、運動習慣は急にはつきませんし、多忙な人は運動に当てる時間をひねり出すのも難しいですよね。
それならなにはなくても腰を中心に身体を温めてください。座り仕事が多い人にとっての魔法のアイテムは、ゴム製湯たんぽです。冷えを自覚していない腰痛持ちさんも、ぜひ試してみてください。温めて初めて冷えを自覚するかもしれません。
骨盤底筋を温める
骨盤底を温めるとあっという間に全身があたたまります。60℃〜70℃ぐらいのお湯を、湯たんぽの半分程度注いで空気をぬきます。 キャップをしっかり閉じてカバーで包んだら、椅子の座面においてその上に座ります。(キャップ部分は硬いので、座るときには避けてくださいね)
仙骨周辺や太ももを温める
背もたれのあるオフィスチェアなら、クッション等を用いて湯たんぽがずれないように調整してから腰にあたるように(仙骨まわりを温めたい)あてがいます。
太い動脈が鼠径部を走っていますので、太ももの上に湯たんぽを載せるのもいいでしょう。
座るモノも大事!
どんな椅子に座るときでも、ずっこけた仙骨座りはやめましょう。腰痛のもとです。ふかふかソファーや膝が股関節より高くなるような低いソファも避けましょう。
また、石やベンチに座って骨盤底を冷やすぐらいなら、立っていましょう。
下記の記事なども参考になさってください。
立ち仕事が多い人には貼るカイロ
カイロを貼る場所を間違えると、全身温めることは難しくなります。効果的な場所は2箇所だけ。それは ①左右の肩甲骨の間 と ②仙骨上部(背骨が終わって骨盤にきりかわるあたり)です。特に仙骨周辺を温めるのはぎっくり腰・腰痛対策として有効です。
仙骨は、下の画像のど真ん中に見えている逆三角形の骨です。
自分でできるもっとも手軽な腰痛対策は「運動」と「温めること」です。
寒暖の差が激しい季節、背中や腰周辺の筋肉に疲労をためないようにしてお過ごしください。