認定ロルファー™️の利香です。
今年の春に五反田整体院で受けてみた「価値観ババ抜き」。なかなか奥が深くて楽しかったのです。
その時の記事はこちら↓
で、自分でも開催できるようになりたいなぁと思い、東京で開催されたインストラクター養成講座に参加しました。
価値観ババ抜きとは?
価値観ババ抜きとは、カードゲームの形を借りた「価値観を知るためのツール」です。「ババ抜き」のように手札をやりとりしますが、ババ抜きみたいな「誰がジョーカーを持っているんだ?」的な駆け引きはありません。カードは全部で60枚。全てのカードには価値観を表す単語が書いてあり、裏面は同一のデザインになっています。コーチングをしていた山口雅史氏が創り、少しずつ改良を重ねて現在第6版だそうです。(英語版、中国語版もある)
カードに書いてある単語をみて、自分が今、その語が表すものを大事にしたいかどうか、その語からどんな印象を受けるのかなどを味わいながら、カード=価値観を手放したりとったりして、「自分にとって大事な価値観5つ」を絞り込む。
カードゲームの体(てい)ですが、実際にやってみると、価値観を手放す難しさや、何がホントに大事なの?という哲学的な問いの深さに真剣になるんです。
価値ババはひとりではできません。1グループふたり以上6名まででやります。カードの枚数から理想的な人数は5名。ゲームの最後には、選び・守りぬいた価値観と改めて向き合って、参加者同士で感想をシェアします。
参加者は、自分だけでなく他の人たちの価値観や考え方に触れることができ、相互理解のツールともなります。この特質があるため、価値ババはチームワークが必要な会社や組織、キャリアカウンセリングの場や就活を始める学生の支援の場で行われたりもします。
なぜロルファーが価値ババを?
なんでボディワーカーであるロルファーが価値ババインストラクターになったのか。
それはですね…一言で言うと「クライアントさんと価値ババをやってみたいから」です。
ロルフィングの10シリーズをわたしのところに受けにいらっしゃる方は、どういうわけか人生の転換期にある方が多く、「今のままでは苦しい。なんとかしたい。」という気持ちを、お話しくださることがよくあります。
この「苦しい」は「心身ともに苦しい」の意味です。心の苦しさを抑え込むことができなくなって、身体にも息苦しさや痛みとして現れているとも言えます。
だけどロルファーは心の問題は扱いません。だからクライアントさん本人に自発的に気が付いていただく必要があります。
また、姿勢と動作にはその人の価値観が大きく影響しています。いくら構造を整えても、自信がない人は頭をスッと高い位置に保つことはできないし、小股で歩くのが女性らしくて良いと考える人は歩幅を大きく颯爽と歩くことはできません。
これも他人から指摘されて、なんとかなるものでもありません。自分で自覚し・気づき・自発的に修正したり他の選択肢を敢えてやってみたりすることの繰り返しで、徐々に変わってゆきます。
そんな気づきを軽やかにやってもらうのに、価値観ババ抜きはうってつけのツールだと感じたので、インストラクター資格をとりました。今日からいつでも価値ババができます!
価値観ババ抜きは、宗教とか高額な経営塾、自己啓発セミナーなどとは無関係です。インストラクター資格を持つ者だけがカードを所有しており(一般に市販はされていません)、体験してみたい場合にはインストラクター主催の価値観ババ抜きワークショップに参加するか、人を集め場を設けてインストラクターを呼ぶかのいずれかになります。
興味のある方はロルフィングやアクセスバーズのセッションにくみこむことが可能ですので(2,000円の追加料金がかかります)、ご予約時におしらせください。価値観ババ抜きワークショップをお友達を集めて開催したい場合には、どうぞ遠慮なくご相談ください。