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認定ロルファー™の利香です。
様々な思い込みを外してゆくと「なんでそんなことを思っていたんだろう?」と
我ながら謎としかいいようのない、よくわからないルールに気がつきます。
わたしはこれを「謎ルール」と呼んでいます。
この数年、わたしを縛ってきた謎ルールのひとつに、「1つのことに集中しなければプロではない」というものがありました。
会社員の時には特にそんなことを考えず、仕事とプライベートの棲み分けや、思考の切り替え(割り切り)が自然とできていました。個人事業主になるとそれがグズグズになります。
経営者・営業・総務・実務の担当者はわたしひとり。好きで選んだ仕事なので、プライベートと仕事の区切りがあってなきがごとしになってきます。いきおい、暮らしの全てが仕事中心になります。
そして、代価をいただいて仕事をすることを意識するほどに、このお仕事で人様から認めてもらわねばならぬ!という力み(りきみ)が出てきて”本業”に専念しないといけない気分が強くなります。
その結果、わたしは自分に対して、ロルフィング以外に対する興味や能力、時間をかけることそのものを封印するという行動にでました。
なにそれ。 謎の行動ですね。
別にそんなことしなくてもいいのにねぇ…と今だったら思います。
ストイックにやることを絞って集中した方が能力を発揮できる人もいますが、それをすると弱るタイプもいます。わたしは後者だったのですが何を勘違いしたのか、前者のやり方が「正しい」んだ!と思い込んでいました。
週末起業や副業、マルチな働き方が社会的に認知され始めています。複数のキャリアを持つ人、持とうとする人がこれから増えてゆくと思います。
そんな時に「ひとつのこともろくにできない奴が、マルチキャリアなどできるか」みたいな狭量な価値観を持ち出して、自ら道を閉ざす必要はありません。ひとつのことを極めることと、複数のことを手がけることとの間に優劣はないのです。
言われてみてばこんな当たり前のことにも気づけないほど、人は謎のルールで自分をがんじがらめにしてしまうものなんですね。
自分の中にある謎ルールを探し出して、最初は違和感でしんどくてもやめてみる。そこから新しい道が開けてきます。自分を苦しめている謎ルールをどうぞ探してみてください。