認定ロルファー™の利香です。
シャンプーを補充する、散らかっているこまごましたものを整頓する、靴を揃える、掃除機のごみパックを交換する…といった「名もなき家事」がちょっと前に話題になりました。
洗濯やゴミ出し、食器洗いといった名称のつく家事に比べ、名もなき家事は「些細なもの」とみなされがちです。達成感もなければ評価もなく、家族の中でそれを一手にひきうけてやる者の自尊心を、少しずつゆっくりと蝕みます。
クライアントさんとの出会いで初めて知る、様々な「病」があります。たいていがメジャーな病ではありません。
やたら長い漢字の羅列のナントカ症候群とか、良性のほにゃらら腫…といったようなことを病院で言われました、ということだけ話される方が殆どです。
いわば、「名もなき病」。
厳密には名前はついているんですよ。
でも、名前はあれども有効な治療法がなかったりするわけです。
医師からは「特にすることがありません」「様子をみて」とだけ言われ、本人も「そんなもんなのかなぁ…」と釈然としないものの、それ以上食い下がることもならず、なんだかなぁと思いながら病と共生するしかない。
命に関わるような重病ではなく、また、日常生活に大きな支障があるわけではないけれど、その病に起因する不快な症状や制限だけはある。
たとえば繰り返す足の裏のタコやひどいむくみ、急にやってくる偏頭痛、ジャンプの強い衝撃を受け止められない関節、いつも痛む首、繰り返す腱鞘炎…。
それのせいで疲労がなかなかぬけなかったり、おしゃれや遠出を諦めたり、やりたいと思っていることの半分もできなかったり。
名もなき病を仕方がないと諦め、こういうものだと受け入れて淡々と過ごしてきた方が、半信半疑でロルフィングを受けに来られ、数回で改善や解消を実感されることがよくあります。
そういう時、ロルフィングをやっていてよかったなぁと心から感じます。
靴に入った小石のようにうっとおしくて邪魔な、でも、周囲からは些細なものとみなされがちな症状が、一つ解消されるだけで、クライアントさんの表情が明るくなるからです。
本年度のモニターを募集中です。応募締め切りは2/22。
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