認定ロルファー™️の利香です。
新幹線に乗ってセッションを受けにいらしてくださる方がいます。H様は心臓疾患の履歴がある方で、ステントを入れていらっしゃいます。もちろんロルフィングは心臓疾患は「治せ」ませんし、H様もそれが目的ではありません。
壊して初めて健康の大切さを実感
還暦はヒトの身体にとって大きな節目であることが、最近の研究で明らかになりましたが、アラ還のH様も数年前の心臓疾患の経験から「そもそも動く元気が出ない」という大変な思いをされ、身体を土台から立て直そうと決心されたそうです。
そして「今年こそ身体をちゃんと作り直すためにロルフィングに通おう!」と、わたしのところにいらしてくださいました。
体験セッションとセッション1の結果
とはいえロルフィングってどんなものなのか、果たして自分にとって効果が実感できそうなのかを確かめたいですよね。H様も体験セッションを受けてくださり、「これはいい!」と実感したうえで10シリーズに進むことを決められました。
セッション1の前のショットでは、腰をそらしてお腹を突き出し、顎を上げた姿勢を「いい姿勢」と認識されています。
でも、この立ちかたでは不安定なのです。足の開きかたを見ると広めに開いて踏ん張っているのが見て取れます。また、腰をそらしているために腰痛があり、ふくらはぎも張ってしまっています。
腰のカーブがきついので肩甲骨の間のカーブも影響を受け、結果、首が前へと突き出されています。後ろにそっくり返りそうになる上半身を、両肩を引き上げてなんとかバランスをとって立てている状態です。
セッション1の後のショットでは、お腹の突き出しが減り、足と耳が垂直線上にやってきました。(お写真はH様が加工されたので頭部のボカシが強く、わかりづらくなってしまいましたが、実際には顎もつきだしていません)
足と頭の位置が揃うだけでも背や腰の筋肉の負担は減り、後ろへ倒れそうな姿勢ではなくなります。その結果、肩も下がり、胸が開いてきます。
何よりもよかったなと感じたのは、翌日にいただいたメールで「横隔膜がしっかり動くようになってしっかり呼吸ができるようになったら、動悸がしなくなった!」と喜んでくださっていたことです。
呼吸は自律神経と密接に関わっています。一度大病して不安な気持ちを抱えていると、動悸や脈が飛んだりするとそれだけで強く不安を感じるようになります。この不安は自律神経にも影響します。H様の場合はセッション1で呼吸が深くできるようになったことで、自律神経にも好影響をもたらしたのでしょう。
個人差はありますが、体験セッションとセッション1だけでも、身体が快適な方へと向けて大きく変わりだすのを実感するケースは多いのです。
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