わたしのこと

選ぶ基準

私はアメリカのボルダーにあるロルフ・インスティチュートでロルファーになるためのトレーニングを受けましたが、 my Rolfer  といったら、基本的に「自分に最初の10シリーズセッションを授けてくれたロルファー」の意味で使われていました。(現在、継続的にメインテナンスセッションを受けているロルファーという意味でも使います)

私にとっての、マイ・ロルファーは、現在山形県で活動されている大友勇太さんです。その話をすると、大友さんをご存知の大抵の方に「ええっ」と驚かれます(笑)たぶん、影響力がガンガンに強い人だとは思われていないんでしょうね。

 

経験豊富で、天才的で、独特なセンスをいかしたセッションをするロルファーがアメリカにも日本にもいます。「あの人はすごいよ」と言われている方々のセッションを実際に受けてみる機会に恵まれましたが、衝撃的だったり、興味深かったり、とろけるように気持ちよかったり、理解しやすく楽しかったり、その都度得難い体験となりました。そういう人からのセッションから得た感動で自分もロルファーを目指した!というならストーリーとしてわかりやすい。

 

が、私にとって、一番の憧れの対象で、原点だと思うのは大友さんなんですよね。

それは「4回目のセッションで私を杖なしで歩けるようにしてくれた!」という、深い感謝と喜びの体験に根ざしているのでしょう。

と同時に、やっぱり、そもそも大友さんを選んだ基準というものがあると思います。私は、本能的なカンみたいなもので、大友さんをマイ・ロルファーとして選んだのだろうな、と。

一言でいうと、安心するんです。

この人は決して私をジャッジしないという安心と信頼があるのです。

ベタベタした親子的な安心感ではありません。

これまでに出会ったどんな種類のセラピストとも違う、
ものすごーく低体温・低テンションな感じなのもよかったんだと思います(笑)

アツい先生やセラピストって、施術受け続けていると疲れませんか?
その熱意に応えなくちゃいけないような気がしてきて、私は苦手なんです。だんだんしんどくなっちゃう。

大友さんのブログから伝わって来る、飄々としてつかみどころのない感じが、自分の知らないところで吹いている風みたいで、たぶんこの風にのったら大空高く舞いあがれるぞと予感した…としか言いようがない。

 

セラピストを選ぶ基準は人それぞれ違います。自分だけの基準があっていいんです。

私のように、『アツい』セラピストが苦手とか、同性がいいとか、スポーツ障害が得意な人がいいとか、婦人科系の病についても理解が深い人がいいとかいろいろですよね。

選ぶ基準には、明確に言葉にできるものもあれば、上に書いたように雰囲気として感じとるよりない、その人が醸し出している空気そのものとしか言いようのないものもあって、後者の方がより原始的なカンに基づいているんじゃないかな〜と思うわけです。
ものごとがとんとん拍子で進むときは、たいていこの原始的なカンに基づいた判断と行動をしていますし。

セラピストを選ぶときは、ぜひ、自分の本能的なカンに基づく好き・嫌い・苦手・おもしろそう… といった基準を存分にふりまわして選んでみてください。
絶対にそれが合っています。