認定ロルファー™の利香です。
迷ったら跳べ、という言葉がひょいとやってきました。
「40歳過ぎてからよく単身渡米してロルファーになろうなんて決めたね!」と
まるで命知らずの者のように驚かれるのですが、この時はまったく迷いがありませんでした。
それより、後になって苦労したのは、いつも突然やってくる、「変わるの怖い症候群」への対処です。
最近「脳のホメオスタシス」みたいな妙ちくりんな言葉を時々目にします。
えーと…
生理学でいうホメオスタシスとは、体の内部環境を一定に保つ機能のこと。
例えば、体温が下がり過ぎたら死んじゃうし、血中酸素濃度が下がり過ぎても死んじゃいます。だから体温を一定に保ったり呼吸をしたりして、生存に不可欠な条件を常に一定に保つ働きがヒトには備わっています。
で。
思考や脳のホメオスタシスとか言う場合は、おそらくこれを、「同じパターンにいつのまにか戻っちゃう」という比喩として使いたいのだろうと想像するんですけど、
あまい。
脳はもっともっと保守的です。
「既に知っている安心・安全」の条件に必ず戻りたがります。
知らないこと、やったことがないこと、新しいことは怖くて不安で危険なのでしたくないんです。
生命の危機が待っているかもしれないから。
だから「迷ったら跳べ」なのです。
迷っているということは「できるかもしれない」「大丈夫かもしれない」という勝算がほんの少しでもあるわけですよね?
だったら跳べばいいだけです。
「跳ばなきゃよかった」という後悔は意外にしないものです。
「跳んで大ゴケした!」と思っても他人はそんなことは気にしませんし、「失敗した人」としてあなたをみたりはしません。むしろ「挑戦した人」としての方が記憶されているはずです。
後々まで影響するような「大ゴケ」や「失敗」とは、他人を踏みつけ、利用するような傲慢で思い上がったふるまいだけです。
誰かの挑戦を、安全なところから眺めて思いつきの揶揄や、非生産的な酷評を投げてくる人たちも残念ながらいますけど、そんなのは「チンパンジーがうんこ投げてきよるわ」ぐらいの扱いでいいです。
迷ったら跳べ。
ブツブツとマントラのように唱えてます。