認定ロルファー™の利香です。
ロルファーは自然療法ゴリ押し推進派だと思われているのかな、と感じることがあったので、今日はそのことについて書いてみます。
ロルフィング®はアメリカ生まれですが、人の身体の捉え方は非常に東洋的です。痛みや不調を心身全体のバランスで観るところなどは、特に東洋医学的と感じます。クライアントとしてやってくる人たちも、西洋医学的な、患部を切ったり薬で徹底的に叩いたりという医療に懐疑的だったり、自身がひどい目にあったので慎重だったりします。そういう傾向があるのは事実です。可能であるなら身体の組織を切る手術は避けたいし、副作用が強烈な薬の服用も避けたいとわたしも考えています。
でも、わたし自身は狂信的な自然療法信奉者ではありませんし、ワクチンをめぐる、製薬会社がどうとか政府がこうとかいう陰謀論も信じていません。19世紀、20世紀の人口の推移や平均年齢のデータを知っていると、ワクチンも抗生物質も必要だと言わざるを得ません。
わたしは、すべての手術が悪だとは思っておらず、それはケースバイケースとしか言いようがないと考えています。クライアントに必要だと思ったら、医療機関での精密検査や手術を視野に入れた受診をわたしはお勧めしています。ロルファーはアメリカでは準医療従事者です。他人に医療機関での受診等を勧めるからには、あたりまえですが、そのための情報収集や勉強は欠かせません。
わたしのクライアントのうち2名が、この冬、人工関節置換手術を受けます。症状の重い軽いの差はあれど、おふたりとも人工関節にした方がQOLが格段に上がるのは明らかでしたので、ロルフィングで痛みの軽減や動作の正常化のお手伝いをしながら、人工関節置換手術をやみくもに恐る必要はないというお話をつみかさねてきました。10年ほど前に人工関節置換手術を済ませている友人にも協力してもらい、「実際にこの手術を受けてどうだったか」という話を聴く機会をアレンジしたりもしました。
ロルフィングを受けにいったら、今考えている治療や手術を否定されるのではないか…という不安を持っている人のお役に立てたら幸いです。選択に悩んだ時には、ひとりで抱え込んで悩むのではなく、周囲に声をかけてくださいね。
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