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認定ロルファー™の利香です。わたしがロルファーを目指すきっかけとなった、股関節疾患について書いています。 下記の記事も併せて読んでいただけると嬉しいです。
・ロルフィングと出会うまで(2) ー「軟骨は再生しないんです!」と叱られる
7軒めの病院で原因判明
晴れて阪大病院への紹介状を手にしたわたし。 造影剤を股関節に注入しておこなうMRI検査の結果、股関節唇損傷であることが判明しました。 股関節唇とは、大腿骨の頭が骨盤からすっぽ抜けてしまわないようにぎゅっと固定している、寛骨臼をぐるりと取り囲む円形のゴムパッキンみたいな軟組織です。それが一部破けてしまったのでした。下記は一部断面図です。
わたしの場合は、大腿骨頭を収めている股関節側の受け皿(臼蓋)が浅いせいで、ここに負荷がかかり続けていたのだろうというお見立てでした。
股関節唇損傷は、股関節形成不全がある人だけがなる怪我ではありません。 瞬間的に片側の股関節に大きなインパクトのかかるゴルフや、深くしゃがみこむ動作が多い野球、互いの体に激しく衝突することがあるバスケットボールなどでもよく起こる怪我です。これは、その当時すでに知られていたことなのに、わたしの激痛の原因がコレと判明するまでに 実に7軒もの病院をめぐる羽目になってしまったのです! 専門医といえど常に最新の知見を持っているわけではないのです。
股関節唇損傷の治療法はふたつ。 放置して自然治癒を待つか、縫合するか。
わたしはそこで縫合手術を選びました。今回の怪我はいわば経年劣化の結果みたいなもの。つまり、破けた箇所に負荷がかかるような動作をわたしは長年していたということ。それなら早く修繕しておかなくちゃ!という発想がひとつ。
もうひとつは、縫ったらその傷からの痛みはなくなると医師から言われたからです。
「痛みはとれるんですか」と訊いたら、担当医は眉毛ひとつ動かさず「怪我は縫えば、そこはくっつきますから、その箇所の痛みはなくなるでしょうね」とわたしの目をまっすぐにみて言ったのです。痛みがなくなる。 なんて素敵なことだろうと思って、 「では手術します」と決断しました。
その時にわたしは勘違いしていたのです。 手術をしたら痛みがなくなる=体は完全に元どおりになる、と。 (こういう勘違いについてはこちらの記事にも書いております)
入院、そして手術
手術の予約を入れて待つこと2ヶ月。やっと入院日が来ました。入院した4人部屋は、股関節の人工関節置換手術の方、両膝人工関節置換手術の方、 そして人工股関節の再置換手術の方という構成でした。自前の組織のみの手術はわたしだけ。人間関係はうまくゆくかな〜という当初の不安はすぐにふっとぶほど、思いやり深く朗らかな方ばかりで、彼女たちとの出会いも、わたしがロルファーになろうと思った決断に大きく影響しています。
入院翌日に受けた、内視鏡下での縫合手術は無事成功。全身麻酔から覚めて、それが完全にぬけるまでの回復室での一晩がとってもつらかったです。強烈な頭痛とめまいとで気持ちが悪いのにくわえて、寝返り厳禁なものですから、腰、背中、首、後頭部がとにかくつらくてつらくて。「寝返りって大事なんだなぁ」と痛感しました。
その後2週間にわたり同じセリフを毎晩噛みしめることになろうとは、その時は夢想だにしませんでした…
次回は手術後の生活のお話です。
そんな目に遭ったわたしでも歩ける・走れるようになったのもロルフィングがあればこそです。
https://rolfingahum.session.jp/wp/what-is-rolfing/%E3%83%AD%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%A8%E3%81%AF/
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