認定ロルファー™️の利香です。
わたしは先天性臼蓋形成不全なので、いずれ人工関節にするのだろうな〜と覚悟しています。そのことにこれまでほとんど恐れを感じていませんでした。こういうわたしは少数派で、人工股関節への置換手術を怖がる方は多くて、「そんなに怖がらなくてもいいのに…もちろん人工物が入るのは薄気味悪いだろうけど、放っておいたら骨盤も変形しちゃうし、動作制限も増えちゃうし、そっちのほうが怖い!」と思っていたんです。
でも、この動画をみてちょっと考え込んでしまいました。
🔻人工股関節を検討されている方へ
手術方法をアニメーションで説明しています!!
画像を見るだけよりは、
比較的分かりやすいと思います。是非参考にして下さい✨#股関節痛で悩んでいる人に届いて欲しい pic.twitter.com/70zRXhogpR
— 佐藤 有│一般向け医療情報発信 🔊 (@sato_0425_pt) 2019年4月15日
これを作られた人は「ちゃんと知ることで抵抗や恐怖心が無くなる」という考えに基いて作ったのだろうと思います。それは判っています。そしてこの動画を見て「へ〜そうなんだ!」と、理解できたことでスッキリする人もいるでしょう。
でも、率直にいうと、これを見て安心できる人ばかりじゃないよね?と感じてしまったのです。
わたしはこれまでに人工関節置換手術を「恐ろしい」と思ったことは一度もありませんでした。が、この動画を見て「うわーーーーーー」となってしまいました。そりゃ怖いって思うわ!無理もないわ!と、怖がる人の気持ちを初めて理解しました。
科学的事実や知識を正確に伝えるのはいうまでもなく大切です。だけど、人の感受性は人それぞれ異なっています。闇雲な恐怖心から、人工関節置換手術のタイミングを逸してしまうのはもったいないしリスキーです。だからといって簡単にドライに割り切れるものでもない。
実際に、「人工関節置換手術は最終手段としたい。できる限りの手を尽くしたぞ、と納得してから受けたい」とおっしゃってロルフィングを受けられた方もおいでです。今ならその気持ちがよくわかります。
わたしは人工関節置換手術を受けた方から直接話を聞くのが、不安を解消するのに役立つと思っています。実際に、そのコーディネートをしたこともあります。迷っていらした方は不安が解消されて、手術を決断されました。
身近にそういう人がいない時は、わたしがかつてそうしたように、TwitterのようなSNSで手術経験者と繋がって色々と教えてもらうのがいいでしょう。医療従事者のアカウントも最近は増えているので、そういう人たちにも質問されてみるのもおすすめします。ひとりで抱え込まずに、多くの人たちの経験や知識を分けてもらってくださいね。