フェイスブックでシェアされていた、さとう式リンパケアの先生のブログ記事を読んで、ロルフィングでいうシリンダーモデル(胴体・両腕・両足・首などを円筒形の筒:シリンダーになぞらえてとらえる、ボディリーディングのアイディアのひとつ)と同じだなぁと感動しました。
口腔機能は筋機能である
クライマーのクライアントさんに統合セッションをしていたときのことです。「右の腰方形筋あたりの固さが邪魔をしてひねりや収縮ができない」と言う彼に、頭部を連携させた拡張の動きをくりかえしてもらったところ、数回の練習で「あれ?初めて右肘が腰に邪魔されずに後ろにひける!」となりました。
収縮やねじる動作が筋肉は得意ですが、部分だけ使いがちになります。
収縮させたりねじったりするから大きな動きができるわけではないんです。逆なのです。大きな動作のため拡張するから、縮む部分ができるんです。
コインの表と裏みたいな関係なのだけど、拡張と収縮のどちらを意識するのかによって動きが変わります。
身体ぜんたいを使った拡張する大きな動きに最初にフォーカスすると、それだけで力みがとれたり、反射的に収縮を起こしていた筋肉が緩んだりするのです。
できない・つっかえる・邪魔をする・硬い・動かないというネガティブな評価をいったん与えてしまうと、そこばかり気になります。そんな評価はいったん脇に置いておいて、広がる・伸びる・拡張する・なめらかな動作にフォーカスしてみること。自分の四肢や胴体をシリンダーとしてイメージして動くこと。
アスリートやダンサーでなくても、外科手術後のリハビリに取り組む人にも有効な意識のスイッチ切り替えです。
苦手な動作をするときに、別な視点から見られるようになるといいですね。