ロルフィング

話を聴くときは、自分の価値観は横におけ

認定ロルファー™️の利香です。
 
先日、セッション4(脚の内側に施術します)で、「錆びついたドアが開くみたいな感じ」とクライアントさんに言われて
 
「ぬお?錆びついているんかい!それを開けるって結構無理があるっていうか負荷がかかる感じじゃないの?ギギギー!みたいな!」と、ちょっとネガティブな解釈をしかけたわたし。
 
文脈としては…歩く時に、膝と股関節に独特な動きが出ていたのでそれについてお話を聴いていたのです。ぴょっこんというかカックンというか。関節のズレ/遊びを味わうような動きだったのですね。


滑らかではない
身体が上下している
関節が不安定かも? 
ズレはどこにある?
正しい動作に修正するには?


そんな思考の流れです。
 

picture of old and rusted doorわたしの思い描いた雰囲気。治安悪そう。

 
でも、ご本人によくよく話を聴いてみたら「股関節が膝と連動し始めて、ちょっと楽しいっていうか気持ちいい」と言うのです。
 
これまで錆びついてうまく動かなかったドアが、動き始めたぞ!やった!と味わっていらしたんですね💦

クライアントさんの味わっていた感覚の雰囲気

 
やだおばちゃん心配しちゃった…。

 
心配ばっかりして悪いほうにばかり解釈するのは、よろしくないですね。

錆びついたドアをネガティブな喩えとしてみるのは、わたしの価値観。そこに”心配”というフィルターが更に加わるものだから、一気に悪い想像しかしなくなっちゃう。あかんあかん…
錆びついていたドアが”開いた”と言っているのに、前半部分しか聴いてないのもアレやな…って反省しました。

虚心に聴くのは難しい。ギャップをなくすために、言葉の意味を確認するところまで対話を深めるのが大事なんですね。