日々のこと

人間関係は自分を映す鏡っていうけど納得ゆきません、というお話。

認定ロルファー™の利香です。
長いお休みが明けて今日から仕事始めの方も多いですね。お仕事、楽しいですか?

オフィスでノートPCを開いて働く女性

仕事は楽しいんだけど人間関係がつらいというお話をよくききます。人間関係がつらくて職場を変えても、行く先々で上司からのパワハラ、古参の同僚からの圧迫、地味だけど陰湿な嫌がらせなどに苦しむ方もいます。

わたしのクライアントさんにもそういう目に遭っている人がいらして、お話をふむふむとうかがっていたんですが…(※クライアントさんのご了承を得て書いています)

「本当にあのババアむかつくんですよ!
自分は60歳近くなってもこんな仕事していて、なんの資格もない癖に、始末書を何枚も書かされている癖に、なんで他人のこと偉そうに指図してくるんでしょう?💢
わたしは結果がすべてと思っているから真面目に仕事してるし、始末書を書かされたこともないし、そんな無礼な人にも親切にしてます。
人間関係は自分を映す鏡だって言うけどわたし、納得ゆきません!」

えーーー
めっちゃ映してますやん!

国家資格やスキルを特に持っていない50代後半の女性。仕事で時々ミスをやらかすこともある。やっている仕事は格別なスキルは不要で高時給高単価なものではない。

これだけのことに対して、この方はジャッジしているんです。資格や従事している仕事の格が人の価値を決めるという価値観に基づいて、貶めているわけです。

で、「わたしはアンタとは違う」と思いながら、同じ職場で同じ仕事を「こんな仕事」と内心ではすごくバカにしながらやっている。そういう気持ちは巧みに言葉や態度をとりつくろってもだだ漏れだし、伝わるもんです。逆の立場で考えてみたら、「そんなの隠したってわかりますよ!」って思いますよね。

他人に対する不満、怒りは、実は自分に対する怒りや不満でもあります。「あんなやつは価値がない」と思うその価値観で自分のこともみていますから、そういう人と同じ仕事をしている自分にも大きな不満を感じています。それが「あのババアのむかつく言動」という形で、目の前に具現化されているだけなのです。

高い能力を持っているのに、なぜかそれにふさわしい場所での活躍を自ら許していない人っていますよね。この方も、頭の回転はいいし気配りもできるし真面目。仕事に対して誠実で、成果を出すことに貪欲です。でも、上昇志向を持つことや大きなプロジェクトに関わって成功することを、なぜか自分のこととして考えようとしない節があります。だから本来いるべき場所ではなくて、全力を出さずに済む、実力以下の職を選んでは、そこで精一杯働いている人たちから反発をくらってしまうのです。
いわば、グッピーだけの水槽に鯉が入ってきたようなものです。本人は「あたし、グッピーやります」と言うけど、グッピーからしたらたまったもんじゃないですよ。いやいやいや!あんた、鯉だし!鯉なら鯉らしく滝登りしてなはれ!ここはあんたがいるところちゃうよ!ってなります。

ってことを、セッションでお話ししたら「いいこと言う!うわあ!ほんとそれです!」となにか強烈に腑に落ちたようでした。よかったよかった。

当然・常識・普通と思って握りしめている価値観、行動の規範、ルール。実はそれが自分を苦しめているかもしれません。