日々のこと

誤った情報から自分を守るには

12月になってた…
12月の初日を寝込んでしまい「マズイ。風邪をひいてしまったか」と焦ったのですが、風邪ではなかったようで1日でケロリと復活しました。本日も無事にセッションできてよかったです!いやほんとに!

体調がイマイチのときは、普段とは嗜好が変わり、ハーブティばかり飲んでます。

喉が痛いとか普段より高めの熱がでたとか、そういう時は「風邪かなぁ」程度に考えて終わりますが、やや気になる症状や、初めてで不安になるような症状があると、インターネットで検索してみる方も多いですよね。かくいう私も「大人ニキビ 対策」とか調べたことあります😅

健康・医療情報を検索してみたことがある方はご存知と思いますが、どこからか適当に情報を持ってきて切り貼りしているのがみえみえな「まとめサイト」やブログ記事も数多くヒットしてきます。特に医療系はタチが悪いです。WELQは綺麗な画像や平易な表現を多用していて、しかも検索上位にくるように意図的に操作されていたことも手伝って、Google検索でも上位に表示されるメディアでした。が、先日、閉鎖されました。

DeNA医療系サイト「炎上」で休止…検索「誘導」過熱
DeNA、医療メデイア「WELQ」につづき、キュレーションメディア9媒体を全記事非公開に。

読売オンラインの記事にあるように、運営主体であるDeNAは、「ライターに対してほかのサイトの転用を推奨するようなマニュアルを渡していた。著作権法に触れないよう、記事をそのままコピーすることは禁じた上で、表現の一部を書き換えるよう指導していたという。記事を手軽に量産するため、著作権法に違反しないように無断で他サイトの記事を引用をする狙い」だったとされています。

もとの記事が専門家によって書かれたものであっても、基礎的な専門知識すらない人があさはかに文章を切り貼りするせいで、正確さに欠ける誤った情報までもりこまれた文章に再構成されてしまっていたわけです。
あきらかに薬機法(旧薬事法。今は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」という長い別名称になり改正されています)違反という記述もあったというのですから、これは専門知識のない、ちょっと不安に陥っている一般人にとっては害にしかなりえません。

数週間前にTwitterで話題になりましたので、ご存知の方も多いと思いますが、もしなにか医療系の情報を調べたい場合には、病名のあとに ac.jp または go.jp をつけて検索すると、学術論文や、学会発表、政府の公的機関を通じて公開された情報がヒットしますので、手堅い検索結果が得られます。 たとえば 「股関節唇損傷 ac.jp」といった感じですね。学会での主流や用語などを学ぶことができます。
学術論文なんて読みたくない・読めない、とここで諦めてしまう人には、あまり意味はないのでしょうけれど… でも、自分の体を守れるのは結局自分だけなのです。病院で病名と治療方針を告げられて、納得がゆかなかったりそこはかとない疑問を感じたりしたら、セカンドオピニオンを迷わず求めること。それと、医師の話の7割まではその場で理解し質問ができるように努力をすること。それも自分の体を守って、納得の行く医療を受けるためには必要なことだと思います。

WELQや悪質まとめサイトが野放しだという状況をみても、国や誰かが自分を守ってくれるというのはまずあり得ないわけです。残念なことに…。

認定ロルファーも上級ロルファーも、日本では国家資格ではありません。いわゆる代替医療に属します。そうであればこそ私たちはロルファーになる過程において、また、なってからも、活動する国/地域の法律に従うことを強く指導されます。 怪我をした、こういう不具合がある…とクライアントさんから相談されても、病名診断はしません。また、必要と判断したら、医療機関にて診察と治療をすぐに受けるようにクライアントさんへお伝えします。
医療従事者でもないのに、病名診断をしたりほのめかしたり、医療機関にかかることを妨げたりするような人は、質が悪いと考えて間違いありません。

手軽に多くの情報が収集できるようになった時代に生きているのです。玉石混交の情報に惑わされず、質のいい情報をよりわけるためのスキルを磨くのも、これからは特に必要になってくることでしょう。

 

*ロルフィングってなんだ?な方はこちらをクリック。
*お問合せ、ご予約はこちらのバナーをクリックしてください。

*