認定ロルファー™の利香です。
よく目にする「骨盤矯正」の文字。
骨盤矯正とはなんぞや?骨盤のなにをみてどう矯正するの?
骨盤とはいうまでもなく骨です。
成人後の骨盤は腸や生殖器を納めるボウルとして、骨そのものがそう簡単にゆがんだりはしません。
「骨盤がゆがんでいる」というのは、正中線と肩や足首、膝との関係からみて「水平ではない」ということを指すのかな?と思っていたのですが
そればかりでもないらしいと、クライアントさんのお話からわかりました。
その方は数年前に整体院にて骨盤矯正を受けたというのです。
その理由は「骨盤が前傾している=いわゆる反り腰だから」だったそうです。
どうやら、前傾している骨盤をニュートラルな位置に戻すのも、骨盤矯正の範疇に入るらしいのです。
その方には、先天性の股関節形成不全があります。
大腿骨頭の脱臼を防ぐため、骨盤が自ずから前傾をおこすのもありえる話です。
その治療院では「股関節形成不全だから骨盤が前傾している」という見解を示す人はいらっしゃらなかったそうです。
そして彼女の骨盤はまた前傾に戻りました。
なぜ体の歪みが起きているのかという根本的な原因を考慮したうえで、
不要な施術は避けて適切なアプローチをしてくれる人を選びたいですよね。
それこそがクライアントさんにとって意味のある施術なんですから。
そのためにも施術する側は日々精進。
思い込みで人の体をみないことが大事。
私も肝に銘じます。
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