認定ロルファー™の利香です。
日本人は口コミを慎重に見てから商品の購入を決める傾向があるそうです。ロルフィングの口コミだったら、知りたいのは「効果があるのかどうか」といったことでしょう。何を隠そう、わたしのサイトを訪れる人たちが使う検索キーワードのうち、トップ3にいつも入るのが「ロルフィング 効果なし」です。
この検索語の組み合わせを使う背景には、「損したくない」「どんなものなのかとりあえず疑う」気持ちがあるのでしょうね。
日本には鍼灸師とあんまマッサージ指圧師は平成30年度で54万人(545,822名)もいるのに対して、日本人ロルファーは約120人。圧倒的にマイナーで認知度は低い。そんな手技に対して慎重になるのは当たり前のことです。
でも、他人のレビューや意見はあくまでも他人の体験と主観です。
自分も同じ体験をして同じ感想を抱くとは限りません。チョコミント大好きな人もいれば大嫌いな人もいるのと同じです。参考にするのもほどほどにして、自分にとってはどうなのかを実際に確かめてみてください。
ロルフィングの概要はこちらの記事もご覧ください。
ロルフィングに期待する「効果」を明確にしよう
身体の慢性的に続く不快な症状を解消したいというのが、ロルフィングを受ける大きな動機だろうと思いますが、それ以外を求めてロルフィングにお越しになるクライアントさんもいます。「身体を変えることで自分自身を変えたい」と言われる事も多いです。
ロルフィングに期待することとはなんでしょうか?いちばん改善したい症状やどうなったら嬉しいのかを、いちど自力で言語化してみてください。何を求めているのか明確にするのは、どんなことについても大切なことです。空腹なとき、どんな料理を食べたいかをとりあえずは決めないと、どのお店に入るべきか決められないのと同じです。
体験セッションや事前のお問い合わせなどで、ご自分の目標をロルファーに伝えてください。ロルファーと目標を共有する=ゴールを共有して、一緒にセッションを組み立てましょう。
わたしの最初の10シリーズは、「杖をつかずに暮らせるようになりたい」という目標から始まりました。「杖を外せるようになりたい」と伝えた時に、わたしのロルファーは眉毛ひとつ動かさず「んー。大丈夫と思います」とボソッと言っただけでしたけど、4回目にしてそれは達成されました。結果としてわたしは大満足しましたし、感動のあまり自分もロルファーになったわけです。
既に10シリーズを受け始めている方は、目標の再確認作業をする
既に10シリーズを受け始めている方は、目標が途中から変わってくることがあります。
わたしは、セッション5ぐらいで最初の主訴の症状がどうなったかをクライアントさんにうかがい、必要そうならゴールの再設定を勧めております。
ゴールの再設定といっても難しい事ではありません。
2〜3ヶ月の時間をかけて少しずつ身体を調整してゆくと、最初に感じていた最も不快な症状は軽減し、別なところが痛み出したり、気になり出したりします。実はそれこそが、複数の不調をひきおこしているラスボスだったりします。そのラスボスの正体が見えてきたところで、ゴールを再設定します。
10シリーズの途中で目標を自発的に変更したくなったら、それもロルファーに伝えてください。漫然と10回通うのは退屈だしもったいないからです。
効果を感じられない時は…
ロルフィングで得られる効果としては一進一退の状態が続くこともあります。
そういうときでも、身体はいい方向に向けての変化を既に始めていますので、目標以外に起きている「いい変化」も受け入れて評価してみてください。
人は意識を向けたところに不調を見出します。1日働いて帰宅してお風呂にはいったときに初めて脛に大きなアザを発見したり、反対に、出かけるまではひどい頭痛だったのに、いざ出かけてみたら頭痛を忘れて楽しく遊んだ経験があるかと思います。
身体全体としてはよくなってきているのに「まだここが痛い」「今度はこっちがつらい」と不調探しを常に続けていると、効果を感じられなくなってきます。
「ここはまだだけど、こっちはよくなった」「まだ痛いけどセッション前に比べたら痛みのレベルは半減した」。そういうプラスの評価をしてみると、意外に(?)自分は健康だと感じられて自信と明るい展望へと繋がることでしょう。
それでも効果が実感できない、不満である場合は
10シリーズセッションが第6セッションまで進んでも、求めている効果がなかなか感じられないときは、ロルファーが合っていないか、ロルフィングが合っていない可能性もあります。
ロルファーとの相性
ロルファーにも様々なバックグラウンドを持った者がいて、得意な分野や施術のスタイル、身体感覚の表現方法や着目点も様々です。
ロルフィングは、筋膜・筋肉に持続的な圧を加えて身体の構造を変化させることから始まりました。構造に働きかける構造ワークが基本になっています。わたしは現在はこの構造ワークを主体に行っていますが、エネルギー系ワークを得意とするロルファーもたくさんいます。
エネルギー系ワークは、敏感な人やエネルギーワーク好きな方には効果的です。が、普段から身体に触られ慣れていない人や、感覚をシャットアウトすることでストレスに耐えている人には、はっきりと感じられる効果は実感しづらいようです。
どれが正統というのはありませんが、何回もセッションを受けているのに効果をまったく実感できないときには、それも率直にロルファーに伝えてください。
どんなロルファーを選んだらいいのか迷った時には、こちらの記事を参考になさってください。
ロルフィングとの相性
ロルフィングが合っていない場合とは、ロルフィングではカバーしきれないなんらかの病変が生じている場合や、潜在意識では健康を望んでいない場合、ロルフィング特有の身体観がご自身の価値観と合わない場合です。
いずれにしても、ご自分に合っているボディワーク、ボディワーカーと出会うためには、自分の望む効果とは何か、達成したい目標、ワークの好き嫌いを明らかにする必要があるということです。
どのボディワークにも好き嫌いと向き不向きはあります。万人に効くとか、満足度100%というのは、それこそちょっとマユツバものではありませんか?
気になっているのなら体験セッションを受けてみてください。
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10シリーズの効果はどれぐらい続くのかについてはこちらの記事をどうぞ。