認定ロルファー™の利香です。
インフルエンザに15年ぶりにかかりました。
今回の体験で学んだことを記録しておきます。ひとり個人事業主の方や、ひとり暮らし、ひとり親家庭の方のご参考になれば幸いです。
インフルエンザかもしれない、と思った時には早めに行動するのがいいぞ!というのが今回一番お伝えしたいことです。
1)病院へ行くかどうかを判断する
まず病院にいくかどうかで悩むと思います。高熱がでている時に寒い中を移動するのは負担ですし、インフルエンザの特効薬と呼ばれる薬を服用しても、快復をせいぜい1、2日程度早められるだけだともいいますから、悩みどころですね。
わたしには、この「1、2日」が「せいぜい」とは言えないほど重要なので、今回は病院へゆき検査を受け、薬を処方してもらいました。
また、迷っている時間はあまりありません。インフルエンザ用の薬は発症から48時間以内に服用しないと効果がみこめないので、早めに行動しましょう。
2)病院へは連絡してからゆくこと
インフルエンザかもしれないことを事前に病院へ連絡し、行ってもよいかどうかを確認してください。通常の待合室とは別の部屋に案内されるはずです。病院に受け入れ態勢がない場合には、別な病院を紹介してもらいます。
マスクはかならずつけていってください。
3)水分補給と塩分補給
2リットル入りスポーツドリンクを最低5本買うのをお勧めします。1日1本は必要になります。目が覚めるたびに飲んでください。
熱がある身体で買いに出かけるのは大変なので、ネットスーパー等を活用するか、普段から買い置きしておいてください。
水やお白湯では塩分が含まれておらず、発汗しません。自然塩を舐める・梅干しを食べる等で塩分を補給すると途端に汗をかき始めます。
食欲はほぼなくなると思いますが、無理に食べなくていいです。体は、消化に回すエネルギーをインフルエンザとの戦いに振り分けているので、「今それどころじゃない」という状態です。むしろ食べない方が快復は早いかと思います。
鎮痛解熱剤で胃壁を傷つけてしまうのが心配な人は、チーズをひとかけら食べてから飲むとマシです。
4)保温と加湿は最重要項目
加湿器と暖房はフル稼働です。電気毛布、電気敷き毛布は体をいたずらに乾燥させ脱水症状をひきおこすのでやめた方がいいでしょう。
レッグウォーマー、ネックウォーマー、リストウォーマーをつけ、悪寒がひどいときにはニット帽なども被って体を温めてください。頭も温めるというのは、同じロルファーの先輩から教わりましたが、高熱が出てくる直前、猛烈に寒くてしかたがないような時にはこれは非常に有効でした。
冷やすのは熱があがりきって悪寒がしなくなってからで十分です。
冷やす箇所は大動脈のあるところ、すなわち首の両側、両腋の下、鼠蹊部が効果的です。アイスノンのようなまくらサイズのアイスジェルパッドを長時間頭の下に敷いていると、頸部から頭部の筋肉が異常に冷やされることで、不快な症状をひきおこします。
5)熱がでなくなった日=治癒?
熱が出なくなったからといって治った!とはなりません。治りかけでこじらせると長引きます。また、インフルエンザのウィルスの排出が治るまでは、他人と接触してはいけません。
今回、処方された「イナビル」という薬の説明書によると、熱がでなくなってから丸二日間は自宅待機が必要だとされています。
例えば、火曜日に熱がおさまった場合は、水曜・木曜を置いて金曜日から他人と接触が可能になります。
また、熱の出ないタイプのインフルエンザも今年は流行っていますが、熱がないからといって絶対に重病人のお見舞いにはゆかないようにしましょう。お子さんがそういうインフルエンザを発症し、かつ、親御さんががんで入院中という場合もあるかと思います。その時は決して親御さんのところへは行ってはいけません。
ご家族が重篤な病気で入院されている人との接触も避けましょう。
6)闘病前・中にお風呂に入りたい
やめましょう。
インフルエンザと診断を受け「これから数日間寝込むんなら今のうちお風呂に入っておきたい」と考える人がいるそうですが、お湯につかる日本式の入浴は、体力を恐ろしく消耗します。そのまま亡くなる人もいるぐらい危険な行為です。
インフルエンザ中はせいぜいシャワーにとどめておいてください。
高熱がでている間は、汗で寝間着がぐっしょり濡れることもあり得ます。こまめに着替え、蒸しタオルで清拭すればオッケーです。
蒸しタオルは電子レンジで簡単につくれます。フェイスタオルを水で濡らしてよく絞り、電子レンジで数十秒温めればできます。電子レンジがなくても、沸騰したお湯を乾いたフェイスタオルに少量注ぎ、中厚手のゴム手袋をはめた手でよく絞ることで作れます。いずれもいちどタオルをパッと広げて、熱さを均一にしてください。火傷に注意です。
7)味覚障害、嗅覚障害が残った
これはフェイスブックで教えていただいたのですが、ひどい風邪やインフルエンザにかかった後、匂いを感じなくなってしまうことがあります。
鼻がつまっている、副鼻腔炎を起こしているような時に嗅覚が一時的に機能しなくなるのは当然なのですが、これは嗅覚を司る神経そのものがやられてしまうケースなのだそうです。(神経性の嗅覚障害)
中高年女性に起こりやすく、メカニズムはまだはっきりしていないそうですが、この嗅覚障害の治癒率は3割から6割と低く、はやめの対処が勧められています。
熱が下がり、鼻汁も減り、鼻の腫れも引いたのに嗅覚が戻らない場合には、速やかに耳鼻咽喉科を受診なさってください。
参考文献:感冒罹患後嗅覚障害
いかがでしたか?
清潔なマスクやタオル、スポーツ用ドリンク、簡単にちょこっとだけ食べられるような食品はいつも備えられていますか?
高熱になるインフルエンザの場合、いざかかってからは頭が朦朧としてちゃんと働きません。自分ではちゃんとしているつもりでも、思考も判断もスローモーになりますし、人との会話の理解もおかしくなります。
思考がしゃっきりしているときに、色々と備えたり、「インフルエンザになったらこうしよう」とご家族と話し合ったりしておいてくださいね!
わたしも16日から平常営業に戻れます。