認定ロルファー™の利香です。
日本では廉価で気軽に処方してもらえるし、ドラッグストアでもあらゆる種類のものが売られているので安全だと思い込んでしまいがちな薬。
実際には、薬は量を過ごせば毒になるし(なぜ用量が決められているのかを考えてみてください)、服用の仕方や体質によっては健康を大きく損なうリスクがあります。
【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】 | ようこのブログ
モーラステープ®、とても効きますよね。わたしも処方されたことがありますが、強い副作用があるので気をつけてください!と薬剤師から言われて、2枚程度でやめました。上記のブログを読んでゾッとするとともに考え込んでしまいました。
薬=健康にいいもの、ではないのです。
薬は「不快な症状を取り除いたり、健康に戻るために一時的に摂る毒」だと考えなさいと、中医や、西洋医学の薬の研究開発に携わる人から異口同音に言われたことがあります。
親から「病気の問屋」と言われるほど病弱で、子どもの頃から薬&検査とつきあいつづけているわたしが、今日は薬とのつきあい方について書こうと思います。わたしは医師でも薬剤師でもありません。ただの素人ですが、けっこう危ない目に遭っているので、その経験がどなたかのお役に立てば幸いです。
用法と用量を守る
当たり前のことですが、薬は用法と用量を守ってください。自分で勝手に量を増やしたり、飛ばしたりしないようにしましょう。もし、「効果が実感できない」「胃が痛くなったことがある」等の場合は、薬剤師に相談して確認をとってください。
頓服薬のように「症状があるときだけ飲めばいい」というものと、抗生物質のように処方された量を指示通りきちんと飲みきらないと効果がみこめないものがあります。この区別が素人にはいまいちつきません。「症状が和らいだら服用をやめてもよい薬はありますか?」と薬剤師に確認してください。
医師も間違えることがある
当たり前ですが医師も人間です。人であればこそ疲れもするし判断を誤る場合もあります。最初の問診票に、アレルギーや薬によってこれまで経験したアレルギー反応、副作用、禁忌事項を書いたとしても、それを見落として処方箋を書く場合があります。
わたしは或るメジャーな抗生物質で昏倒してしまいます。必ずその情報を問診票に記載しますが、わりとよく医師には見落とされています。それを見越して、医師が「抗生物質出しますね」と言ったら、「◯◯◯がダメなので、別の種類の抗生物質にしてください」と口頭で伝えます。
これは薬局で薬剤師にも伝えます。薬剤師の方が目端がきくので、医師の処方箋とわたしの情報をみくらべて「ちょっと処方箋を書き換えてもらってきます!」と瀬戸際で食い止めてくれることが多いです。
お薬手帳も大事ですね。正直、面倒臭いですけど、薬が原因で苦しまないためにも大切なシステムだと思います。
副作用を調べる
これはわたしにとっては趣味みたいなものなのですが、薬を処方されたら副作用をまず調べます。昔は「医者からもらった薬がわかる本」で調べていましたが、今はネット上で調べられるので便利です。
その時に注意してほしいのが、信頼できる情報源かどうかをみることです。厚生労働省、製薬会社の発表している副作用の資料には目を通してください。具合が悪くてそれすらする気になれない時には、薬局で渡された紙に書いてある、副作用の簡単な説明だけでも確認してください。「副作用かも?」と思われる状態がでたら、すぐに医師か薬剤師に相談してください。
適当な口コミはあてになりません。どういう条件でそういう事態になったのか、恣意的なのでまったくデータとして信頼できないからです。一個人の体験をバカにするわけではありませんが、とんでもない解釈と尾ひれをつけてストーリーを作り上げている人もネット上には存在します。自分にとってわかりやすい・納得しやすいものに飛びつきたくなりますが、トンデモ情報には気をつけてください。
いかがですか?無造作に薬を飲んだりやめたりしていませんか?
薬とは、背に腹はかえられぬので一時的に摂る劇物だと思っておいて間違いはありません。服用の仕方と副作用をちゃんと知って、自分の体との相性も確認しながら慎重に飲むものです。
長くなったので記事をふたつにわけます。次回、「勝手な解釈は危険です。薬とのつきあい方(2)」では、鎮痛剤について書きますね。
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