認定ロルファー™の利香です。
基本的にインドア派で、何かを作るのが好きです。
今日はふと思い立ってファブリックパネルを作ってみました。
検索するといろいろな作り方がヒットします。
私は、普段はベニヤ板に細い角材を釘で打ちつけてパネル本体を作りますが
ホームセンターまで行ってあれこれするのが面倒だったので、時短のやり方で作ることにしました。
素晴らしい代用品が日本にはあるんです!
お中元でいただいた素麺の空箱。これですわ。
軽くて造作がしっかりしていて、壁に掛ける素材として申し分ありません。
ホワイトバランスがおかしくてヨガマットが抹茶色になってしまいましたが気にしない。
主役はここに並べた道具です。タッカーと粘着テープで布をパネルに留めます。
マイナスドライバーとラジオペンチは、タッカーの針を抜きたいときに使います。決して爪でやらないようにね。危ないですよ。
小さなお子さんがいるご家庭、毛足の長いカーペットの部屋等では、小皿も必須。抜いた針の一時置き場にしてください。
写真は撮りませんでしたが、貼りたい布の仕込みをします。
アイロンでたたみじわを伸ばし、布目を整えてから、接着芯を貼ります。
輸入プリント生地やハンドプリントの生地は、模様が布目に対して歪んでいることがほとんどです。パネルに貼った時に最も歪みがめだたないところをとりましょう。
箱の中心線にプリントのパターンの中心線がくるようにするといいですよ。
パネルの端とプリントの端を合わせるのは上にあげた理由からお薦めしません。
シルクや手織り布等、布目を整えるのが難しい素材は初心者は避けるのが無難です。どうしてもそういうもので作りたいときは、布の裏に貼る接着芯を厚いものにしてみてください。
ファブリックパネルにはやや厚手のコットンが適しています。
今回は、母が17年前に正絹に染めた、伊勢型紙のテストプリントを使います。
シルクは薄いしひっぱると横方向にゆがみやすいので、分厚い接着芯を裏に貼りました。男性用ワイシャツの襟やカフスに貼るものです。
見えづらいですけど、タッカーで布を直接パネル(と呼んでるけど正体は素麺の桐箱)に打ちつけてゆきます。どうしてもずれていってしまいますので、ズレ防止に粘着テープで仮止めしておきます。
私は粘着テープは後で剥がしますが、安い布で手軽に作りたい場合・使い捨ての場合なら、びたーっと粘着テープで布端を板に貼り付けたままにしておいてもいいかと思います。
貼り終えたところ。
布地を折りこんでいる天地のところがぷっくりと膨らんでますので、
当て布をした上からアイロンをあてて落ち着かせます。
この伊勢型紙は、昭和を代表する作家:高見順の奥様が所有されていたものです。
芭蕉の葉のデザインで、大正〜戦前のモダンな着物の柄だったのでしょう。
どんな色で染められていたのかは今となっては想像するしかありませんが、素敵ですね。棄てるに忍びず、ずーっととっておかれたのでしょうね。
掛ける場所がなくて結局小金井スタジオのトイレに掛けました💦
下の、のれん風目隠しも同じく伊勢型紙のテストプリント。
かっこいい荒波のデザインです🌊
これはシボのある正絹に染めてあるので、私の職業用ミシンでダダダーッと縫ったら絶対に攣れてしまいます。だからちくちくと手縫いでつくりました。
秋分の日も過ぎて、気持を入れ替えるのにちょうどいい手仕事の1日となりました。
ハロウィンのディスプレイ用のパネルや、冬の間暗くなるお部屋を明るくするような布のパネルなど、ぜひ作ってくださいね。
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