ココロとカラダ

”まず自分を癒せ”

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認定ロルファー™の利香です。

 

ヒーラー、セラピスト、ボディワーカーといった施術者は
まず自分を癒やせとよく言われます。

「持病や障害がある人間は人の体に触れるな」という意味ではありません。

心身をよい状態に保つこと、
メンタル面での癒されない部分に
ワークし続けること、
可能なら解決しておくこと。

これは字面で考えるより、重要な事柄です。

クライアントから(ネガティブな影響を心身に)貰うことも起こり得るし、
その逆もまた然り。
わたしたち施術者側からクライアントへの影響もありえます。

心身のコンディションを整えておくことは
セッションルームを清潔に保ち
整理整頓しておくことと同じことです。

 

わたしは現在複数の方と
交換セッションをしています。

股関節形成不全の影響があるので
やはりメインテナンスは外せませんし、
自分をよい状態に保っていることが
顧客貢献であると実感しています。

 

無理をしようと思えばできます。

でも、
セッションを受けにきてくれたお客様には
そのセッションは1回きり。

そのセッションのクオリティを
わたしの心身のコンディションによって
大きく左右することは
プロとして避けたい。

そういう思いももちろんあります。

 

体や、その日の出来事の影響や
考え事、心配事など
そういうわかりやすいことだけでなく

生まれてから現在にいたるまで
様々なきっかけで蓄積してきている
「癒されない思い」というものも
クライアントとの関係性に
影響を及ぼしています。

これを意識して癒してゆけるかどうか。

表面的な心身状態を整えるのが
部屋を清潔にして整理整頓することだとしたら、
潜在意識や過去の体験を癒してゆくのは
土地の整備・地鎮祭・棟上げ式に
あたるといってもいいかもしれません。

「えっ
 それって最初にやることじゃん」

まさにそのとおりです。

だからこそ「まず」自分を癒せと言われるのです。

 

ヒトは高度に発達した脳のおかげで
潜在意識に様々な体験や情動を格納しています。
癒されない思いは
この潜在意識に蓄積され、
問題が解決しなくてもまた朝はくるという
容赦ない日常に適応できるようになっているのではないでしょうか。

 

潜在意識にある癒されない思いを
癒してゆけるかどうか。

これが人としての在り方を左右します。

 

優秀な企業コーチやコンサルタントは
自分の問題解決のために、
複数名の同業者や
「この問題ならこの人」というリストを持っています。

セラピスト、ボディワーカーにも
同様な風潮がもっと広まり
自分の問題を癒すことが
後ろめたいことなどではなく
当たり前のこととなってくれたら
業界全体の評価が上がると思います。

 

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