ココロとカラダ

推薦したい筋トレ本。『長友佑都 体幹トレーニング20』

認定ロルファー™️の利香です。

先日、クライアントさんから教えてもらった長友選手のこちらの本。いいですよ。特に腰痛に悩む人にはお勧めいたします。私は寝る前にやってますけど、目覚めがスッキリするし、腰がなんとなくダルい、冷えたという感じが激減します。

『長友佑都 体幹トレーニング20』(KKベストセラーズ, 2014)『長友佑都 体幹トレーニング20』(KKベストセラーズ, 2014)

この本のいいところは、セルフ筋トレをするときに気をつけたいことが網羅されている点です。

(1)どこを鍛える動作なのかが解剖図で図示されている

鍛えようとしている部位が筋肉痛にならなかったら、それは正しい動作が行えていません。女性向けの多くのダイエット目的の筋トレ本が、ふんわりしたイラストでお茶を濁しているんですよね。許せぬ。

(2)トレーニング時の呼吸についても全て明記されている

吐きながら筋肉を縮めるというのは基本なんですが、これまで運動に特に接してこなかった人は知らないものです。そこをおろそかにせず全部の動作について書いてあるのがいい。

(3)レベル別の回数、セット数が全て明記されている

筋トレ初心者、中級、上級と分けて書いてあります。最初は中級からやってみると自分のレベルがわかると思います。筋トレは楽にクリアできる回数だけやっても無意味で、「もうホンット無理!」と思ってからが本番です。「中級:10回」とあって、もしそれがクリアできたのなら上級の回数をやる。ヒィヒィ言いながら必死でクリアしたのだったら中級のまま。5回目から体勢すら維持できなくなってしまったなら初級に落とす。そんな感じをお勧めします。

ストレッチにまつわる常識が変わったこと

この本の初版は2014年で、トレーニング前にストレッチをするように書かれています。(写真と図解つき。これも丁寧で非常にいい内容です!)が、筋トレ前のストレッチはトレーニングの効果を減じてしまうことが2017年に発表された論文でわかっています。ストレッチは筋トレ前にはやめておきましょう!
常識とされてきたことがどんどん変わる時代です。こういう本もそれに合わせて改訂版が出るといいのですが、なかなかそういうわけにはゆきません。新しい情報を集めるための努力も必要ですね。

10シリーズ卒業生には「運動習慣をつけてください」「筋トレしてください」とお伝えしています。騙されたと思って一度筋トレしてみてください。動かさないから痛むのだということを実感できると思います!