認定ロルファー™️の利香です。
最近10シリーズを受け始めた中学生のクライアントさんがいます。
なにもかもがピカピカで、生命力の若さ、強さ、健やかさというもの体現しているようで、眩しいです。ぐんぐん伸びる新芽のような力に、毎回感嘆させられます。
変化も早く、2回のセッションを受けた段階で、部活で練習中に先輩から「上手になったね」と褒められたそう。「ジャンプの滞空時間が長くなった」と、嬉しそうに報告してくれました。
滞空時間!
そんな言葉を想定していなかったから、パッと漢字が出てこなくてカルテに「たい空時間」と書いちゃいましたよ…!
だけど心配なこともあります。ハードなダンス部なのに、指導者がいるわけでもコーチがついてくれているわけでもなく、先輩が後輩の指導をするそうです…
え。なにそれ。素人じゃん。危険だからやめて〜!とわたしは思うのです。
中高の部活や体育の授業で身体を傷めて、それをずっと引きずる人も多いんです😭
ふりつけも激しい動作が多いようで、部員に故障者が続出。特に股関節周りが痛いという友達が多いとか。無理な使い方をしていれば、いくら若かろうと痛みも故障も引き起こします。速やかに対処してあげなくては、一生引きずることになります。
彼女もあちこちに怪我をしています。それなのに課されたことをこなそうとするのです。痛い動作をどうしたらいいかをわたしに相談してくれるので、痛くないやり方を一緒に考えて教えてあげると、表情がパッと明るくなってセッションが終わるころにはホッとした顔で帰ってゆきます。
それを見ているとわたしは切ない…。
花形の部活で部員がどっさりいるから、休んだり手を抜いたりしたら自分のステータスが危うくなってしまうと感じるんですよね。だから無理をしてでも、頑張る・休まないという選択をする。
だけど体は傷んでゆく。疲労やダメージは蓄積してゆく。
子どもの、「こうなりたい!」っていう憧れや「頑張ります!」というひたむきさに任せて、無茶なメニューや時代遅れのトレーニングをそのままさせていないかな?と感じます。
身体を動かして遊ぶことが好きな子が、部活動で特殊なトレーニングを毎日のように受け始めた途端に故障するのは、指導する側の不備だとわたしは考えています。
指導する側は、骨が伸びる時期に筋肉(縮む作用をする組織)を育てる難しさ、第二次性徴期ゆえの体の揺らぎ、成長期の栄養学と言ったことも考慮しなくてはなりません。こういうことに経験も知識もない教科担当の先生が、運動部系の指導も兼任するのは無理です。
解剖学、運動生理学、スポーツ科学などに詳しいコーチかインストラクターを、最低でもひとりはつけたほうが絶対に安全ですし、故障者がへれば長く競技を楽しめる人が増えますよね。
部活に励む子どものそばに、部活で生じた身体の痛みを安心して相談できる人がいてほしい。根性論はもう古いですよー!
ロルフィングは子どもから高齢者まで受けられる安全な手技です。スポーツで生じた痛みや故障からの回復に関するご相談もどうぞ気軽になさってください。