認定ロルファー™の利香です。
ロルフィング®あるあるなのですが、10シリーズを受け始めてちょうど真ん中あたりさしかかると、「はて。わたしの身体は果たして変化しているんだろうか…?効果を存分に感じられていない気がする…」という気分になることがあります。その仕組みについて今日は書いてみます。
よくなっていない?!その感覚は果たして妥当か
ロルフィング®のセッションは基本、10回通っていただきます。その途中でセッションの間隔が空いたり、多忙になったりすると「せっかくここまでのセッションで得られた効果が戻っちゃった気がする」そんな風に感じることもあります。
でも、それって果たして本当ですか?セッションを受け始める前に感じていた身体のしんどさが10だとしたら、今はどれぐらいしんどいですか?とうかがうと、「そういえばマシになっている…6とか5。」と答える方がほとんどです。それなのになぜ「改善を実感していない気分」になるのでしょう。
快・不快を感じるセンサーの感度が上がった
原因として、ひとつには、身体の快・不快を感じ取るセンサーの感度が上がっていることが考えられます。(これはわたし自身の実感としてもあります)
これまで身体の感受性を封じて生きてきた人が、ロルフィングのセッションをきっかけにしてなにが快適でなにが不快かを敏感に認識できるようになると、今までは平気だったモノ・コトが受け容れられなくなるのです。
たとえば靴、椅子、服。痛いし腰も痛くなるからハイヒールはほとんど処分したとか、窮屈な服に3分と我慢がならなくなったとか、座る椅子を選ぶようになったとか、10シリーズが進むにつれて実によくクライアントに起こる出来事です。
快適と感じられるモノやコトが明らかになっただけなのですが、環境や持ち物は一気にすべてを入れ替えるわけにはゆきません。結果として、快適と感じられる範囲が狭くなったように思われたり、不快なコトに次々気がつくようになったりします。
「なんで今までこれで我慢できていたんだろう?!」と不思議に思うほど、快適センサーは鋭敏になります。
よくなっている状態にあることを識る
快適センサーが鋭敏=神経質で贅沢な奴になっちゃったのか?と、なぜかここで自分を責めたり戒めたりする人もいらっしゃるのですが、身体をいい状態に保つためには、高感度な快適センサーのほうがよいのです。自分で自分の身体を傷めつけるような姿勢をしていたり、服を着ていたりすることに、自ら気がつけるようになるからです。邪悪なソファや凶悪なハイヒールは捨ててよし。そんなものに大事な身体を傷めつけられっぱなしでいいわけありません。
それに、実際には、身体の状態は全体的に上がっているわけです。身体がレベルアップの途上にあるのだということをしっかり認識し、変化のステップに自信を持ってください。それでもなんだかモヤモヤする時は、遠慮なく教えてくださいね。