認定ロルファー™の利香です。
パートナーやご家族が、病気や怪我の後遺症からくる動作の制限に無理解、非協力的だというお話(というか嘆き…)を、クライアントさんからしばしば聴きます。
私のところにやってみえるクライアントさんは、高齢ではなくてもシビアな症状を経験なさってきた方が多いので、日常生活を普通に送っているように見えても、実際には苦労と努力と工夫の連続です。
事故や怪我、病気が原因で、身体の機能に制限がでることは若くてもありえる話なのです。かくいうわたしがそうでした。思うように機能が回復しなくて苦労していた時に、ロルフィングと出会いました。(ロルフィングについてはこちら)
まだ若くて身体をさくさく動かせていた人ほど、また、真面目な人ほど、「私がやらなくちゃ(誰もやってくれない)」「私は妻・母親だからやって当然」「これくらいしないといけない」と思ってがんばってしまいます。が、もっと助けを求めてもいいはずなんですよね。
だからまずは「本当に自分でなんとかするしかないこと」と、「代わりにやってもらえばいいこと」とを区別して、後者に関しては「手伝って!」と、本人が声をあげることがスタートになります。
残念なことに、言わなくちゃ伝わりません。勝手に頭の中でシミュレーションして諦めないでくださいね!
そしてこれはとても重要なんですけど…
助けを求められたら、家族やパートナーは協力してください。
大病はもちろん、大きな怪我もせずに生きてこられた方にとっては想像しにくいことだろうと思うけど、でも、言いたい。
人の身になってみて。
頼むという段階で既に本人は勇気をふりしぼっている場合もあります。それをけんもほろろに断られたり、嫌な顔をされたり、イヤミを言われたりしたら、頼みづらくなります。で、結局、無理を重ねることになります。
毎日一緒に暮らす相手だと、お互いに甘えや思い込みが強くなりがちですが、もしこれが自分だったらどうしてほしいだろう、どんな気持だろうと、素朴に考えてみてほしいのです。できないこと・今すぐは無理なことはその都度話し合ってどうするか決めればいいだけです。
協力しあって生きてゆける相手がいるというのは、とても幸せなことです。
お互いの人生に深く関わることができるし、相手のものの見方を感じることができるんですから。
協力する側は、今、自分が助けている相手からこれまで受けとってきたものをちゃんとみて。一方的に”お世話しているだけ”では決してないはずです。