ココロとカラダ

脂肪も大事

認定ロルファー™の利香です。

 

天高く馬肥ゆる秋。
私のクライアントさんは女性がほとんどで、しばしば体重のご相談を受けます。

私は減らしたいというか、減らさないとアカンので(股関節のこともあるし!)
「太りたいんです」と言われるとなんとも複雑な気持ちになります。

太るのは簡単。
1.  食べたら寝る。動かない。
2.  脂質と糖質の多い食事をたっぷりとる。
3.  間食を欠かさない。

以上です!

冗談はさておき、10シリーズ卒業生たちは「運動したくなった」と口を揃えて言います。体を動かすのが楽しくなってくると体のことをもっと知りたくなります。体重管理、体脂肪管理もしたくなります。

その時気をつけていただきたいのが、体脂肪を目の敵にすることです。今日は脂肪も大切なんですというお話を書きます。

体脂肪率のめやす

「体脂肪率は全体重に占める体脂肪の重量を比率で表したものです。
成人女性は30%、成人男性は25%を超えると体脂肪量増加といわれています」

引用元:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト eヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-091.html

性別と年齢で多少のばらつきはありますが

30〜40代の女性の場合は25%〜34%までが「標準」の範囲内。

20%台は標準の中でも痩せ型、
20%未満は痩せ、
35%以上は軽肥満、40%以上は肥満とみなされています。

女性は「体脂肪率30%±5は標準」です。

骨量も筋肉量も女性に比して多い男性は、もうちょっと小刻みになります。

30〜40代の男性の場合は11%〜22%までが標準で
23%以上から軽肥満。
28%以上が肥満だそうです。

体脂肪とは

体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。内臓脂肪とは、腹腔内につく脂肪のことです。
(脂肪肝などとは別物です)内臓脂肪の方は落ちやすいのですが皮下脂肪はなかなか落ちません…。

体脂肪率とは

体脂肪率は、全体重に占める体脂肪の割合のことです。
体脂肪計つき体重計が出回り、家庭でも手軽に測れるようになりましたが、体重計を置く床の素材や、水平かどうかなどでも誤差が生じるので、1〜2%の誤差はつきものだと考えていた方がよいかもしれません。

上記であげたように、体脂肪率にはめやすがあります。
標準から離れるほどに、健康を害するリスクがあがる目安となります。
肥満の方が問題だと考えがちですが体脂肪率が10%台より下というのは、生き物として危険な状態です。アスリートは健康で風邪などひかないだろうと思っている人も多いですが、筋肉量が多く体脂肪率が低い運動選手は、むしろインフルエンザなどにかかったら大変です。

脂肪の役割

脂肪を目の敵にする人もいますが【脂肪は命を守るお布団】です。
脂質は、体内でステロイドホルモン、ビタミンD、神経鞘や細胞壁等を作る原材料となります。
また、体脂肪は生命を維持するエネルギー源。体温を維持し、免疫と抵抗力を保ちます。そしてショックアブソーバー:緩衝材としての役割も担っています。

低い体脂肪率=リスキー

過激なダイエットや摂食障害で体重を激減させると、女性は生理がとまります。体は生命を維持するだけで精一杯なので、生殖機能は切り捨てざるを得ないのです。

男女問わず、筋トレ等にうちこんでむきむきな体になるのが楽しくて体脂肪率をどんどん落とすと、風邪を引きやすく・治りにくくなったり、疲れやすくなったり、突然の体調不良をおこしたりと様々な弊害がでてきます。

体脂肪率9%だシックスパックだとよろこんでいるうちはいいのです。

ある日インフルエンザにかかってたった3日で立てないほどに衰弱してしまったり、昏倒してしまうこともあります。

インフルエンザどころかいきなり重篤な病気を発症したり、事故にあって意識不明に陥ったりした場合には、脂肪が体についていないとあっという間に命を持ってゆかれます。

なにごとも、過ぎたるは尚及ばざるが如し。
やりすぎはよろしくないということです。

どんな体脂肪率の時に自分は体調がよいのかを知っておくといいですよ。
その数値が例え標準からちょっと離れていても、たぶんそれがあなたにとってのベストです。

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