認定ロルファー™の利香です。
「ロルフィング®に興味を持って検索してみたんですけど、どの人からセッションを受けたらいいのかわからなくて、最初に検索してから1年ぐらい経っちゃいました」としばしばクライアントさんたちから言われます。
東京や大阪、名古屋といった都市部にはロルファーが集中していますので、調べるほどに考えあぐねてしまうのでしょう。今日は、そういうときの一つの判断基準になる、「ケース別ロルファー™の見つけ方」について書こうと思います。
1)ヘルニアを含め腰から下の関節に深刻な痛みを抱えている場合
杖を使っていたり動作に制限があったりする人の場合は、なんといってもセッションルームへの通いやすさ、アクセスのしやすさが最重要事項です。所要時間、最寄り駅からの距離、経路は歩きやすいか、セッションルームは1階か。2階以上ならエレベーターはあるかといったことをチェックしてください。不明な場合は問い合わせましょう。
また、症状が深刻でうかつに触られたくない!という不安が強い場合は、元理学療法士や、同じ症状を経験したことのあるロルファーがいいでしょう。
2)身体を鍛えている、または本格的な競技をしている場合
アスレチックトレーナー等の有資格者でもあるロルファーもいます。トレーニングや競技での効率的な身体の使い方や怪我や故障を防ぐ身体の使い方のアドバイスなども期待できます。解剖学的でかつロジカルな施術が好きな人にもお勧めです。
3)好きな施術やセラピーがある場合
鍼灸師やアロマテラピーの有資格者もロルファーにはいます。同じセッションルームでロルフィング以外の施術もしている場合もありますので、そういう人を選べばあちこちの治療院やサロンにゆかずに済みます。好きなことが共通していると、気持ちのハードルはぐっと下がると思います。
4)トラウマを抱えている場合
ロルフィングは心の問題は扱いません。が、身体に触れることは身体を介して心や精神の問題に影響を及ぼします。もしトラウマ体験への反応がセッションの過程で出てきたらどうしようと不安な場合には、ソマティック・エクスペリエンシング(Somatic Experiencing®)のプラクティショナー認定を受けているロルファーがおすすめです。
Somatic Experiencing®についてはこちらをご覧ください。
5)ダンサーや声楽家などの場合
動作の再教育やボディアウェアネスに特に興味のある人、身体の可能性を動作を通じてより深く探究したい人には、ロルフ・ムーブメント・プラクティショナーでもあるロルファーがおすすめです。フェルデンクライスやアレグザンダー・メソッドを学んでいるロルファーもいますので、そういう観点から選ぶのもいいでしょう。
(※どの認定ロルファーもロルフ・ムーブメントの基本は学んでいますが、プラクティショナー認定されているかどうかは別です)
興味をもったロルファーがいたら、プロフィールで資格や特技などを確認するのはもちろん、ブログやフェイスブック投稿などを読んでみるといいでしょう。人となりや興味の対象がどういうものか、トピックや言葉遣いからも伝わってきます。
わたしのところにお越しになるクライアントさんたちは、横浜市、藤沢市、川崎市といった遠くから渋谷や東小金井まで1時間以上かけてみえる方の割合も高いのですが、距離をものともせずお越しくださるには理由があります。
わたし自身が股関節形成不全による痛みと不調を知っていて患者の気持ちを文字通り痛感していること、レイキも使えるのでエネルギー系ワークもできること、運動音痴で非体育会系であること、修士号を持っていることなどが、これまでのアンケートで理由として挙げられています。
共通の興味や苦手なこと(実はこっちのほうが重要かも?!)や、安心できる人かどうかを重視する方がお越しくださっているのだろうと思います。
身体に触る施術だから、安心安全を感じられる相手から受けたいですよね。
体験セッションは人となりや相性を実際に確認するチャンスでもあります。どうぞご活用ください。