ココロとカラダ

両眼視と脳の不思議 2本めのinnochi glass製作体験

認定ロルファー™️の利香です。

6月に作ったinnochi glassの違和感

2019年6月に作った1本めのinnochi glassを愛用する中で、秋以降、なんだか左目が使えていない気がする・右目(眼球)が痛む・両目を開けているのに見えていない感じが拭えない…という不満が出てきました。
サポートカラーも変わっただろうし目の使い方も変わったのだろうなと思い、2本めのinnochi glassをあつらえることにしました。

2本めのinnochi glassを製作

innochi glassも、それを作ってくれる目育士さんも進化し続けているので、今回は前回とは異なる手順で進みます。カウンセリングから始まり、検眼。最後にサポートカラーを決めるという流れです。

カウンセリングではどんな世界が見たいのか、どんな風に目を使いたいのかを訊かれます。
今のわたしの課題は境界線・テリトリー・混じり気のない世界。クリアな世界が見たいというか、クリアな世界に身を置きたい。
前回は見えすぎるつらさから、矯正視力を抑えるメガネを作ったわけですが、今は「クリアに見える範囲をもういちど広げたい」という気持ちが強くなっています。
縮小から拡大へ。だけど純度は高く。そんなテーマがカウンセリングからはっきりしてきました。

両眼視テストの衝撃・ネタバレ含む

これはネタバレかも?これからinnochi glassを作る人の楽しみを奪ってしまうのでは…?とも思いましたが、両眼視テストのことを書きます。
左右の目はそれぞれ独自の視野を持っています。(ホワイトバランスや明るさも異なっています)ヒトは、左右の目で見た微妙に異なる風景を、脳で補正・統合してひとつの現実的3D世界を視るように出来ています。
これを両眼視と言いますが、今回、両眼視ができているかどうかをチェックする機械を覗き込む体験をしました。

わたしが両目で機械を覗き込むと、バスの断面図の線画が見えます。
次に右目をつぶって左目だけで覗き込むと、座っている人をかたどった図形が見えます。右目だけにしてみるとバスが見える。機械は右目にはバス、左目には人が見えるようにセットしてあるのです。

ところが両目で見ても、わたしにはどうしても「バスの座席に人が座っている」という光景は見えてきません。人がバスのはるか後方または前方に瞬時に移動したり、視界のあちこちをうろうろし、天井を突き抜け、時に消えたりします。なんとかバスの後方の座席に座っているポジションに来ると、今度はバスの胴体がその辺りだけ消えます。

見えているのに視ていない!?

矯正視力が出ないわけでも、病で視野に欠損が出ているわけでもありません。わたしは目では見ているのに脳では視ていない要素があるということです。
「人は見たいものしか見ない」とか「知っているものしか見えない」とか言われますが、わたしはバスもヒトも知ってるしトラウマでもない。
左目は乱視と斜視が強く出てきているんですよね。左目=右脳、右目=左脳と解釈するなら、左脳の働きの方が強くて論理思考の人なのだけれど、右脳が司る感覚の世界との整合性は求めていないということになりましょうか。この辺りの解釈は、目育士(めいくし)さんとの対話でのお楽しみにしておいてください。

無理に「矯正」はしない

通常のメガネなら、ここで乱視矯正をがっつり入れることになるのでしょうが、innochi glassではクライアントの意思と体がどうしたいかを決めます。
いくつもの矯正(?というよりも補正に近い)パターンを試して、体の安定性やバランスの好みでレンズの構成を決めます。
わたしは今回は乱視矯正は最小限に止めるメガネを作ることにしました。

見え方と在り方は連動している

今年は拡張と結実の年でした。1月にはWP設置およびホームページ基礎づくり代行をしたり、2月から画塾に通い始め、5月には母とのふたり展を銀座のギャラリーで開催。絵の販売を始めます。同じく5月に発達支援コーチングの講座にも参加。
初夏から秋にかけてはロルフィング10シリーズのお客様に恵まれて、セッションに対する理解を深めたりクライアントとのコミュニケーションの妙に触れたりしてきました。日本ロルフィング協会主催のワークショップに参加し、ロルフィングの楽しさ、面白さを再確認もしました。
秋以降は個人事業主の秘書業務を始め、海外マーケティングツールを使ったり、コーディングに関する自己流&付け焼き刃だった知識をブラッシュアップしたり…。
実に多種多様な活動をしてきました。

たくさんの方々と知り合い、言葉を交わし、思いやアイディアを伝え合いながら働くうち、今まではうまくいっていたことがうまく回らなくなったり、エネルギーがもう違ってきたなと感じたりすることが増えました。

開業して3年8ヶ月。
手持ちのリソースであり合わせ/間に合わせで回してきたことを、自分はどうしたいのかにフォーカスを合わせて仕切り直すタイミングにいます。ここからは、 現実を見ながらも現実のみ見るのではなく、まだ見ぬ世界を常に視野に入れて【わたしの場(フィールド)】を整える年にしてゆこうと思います。

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