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認定ロルファー™の利香です。ロルファーを目指すおおもとのきっかけになった、股関節疾患のエピソードを書いてみております。ロルフィングと出会うまで(1) ー股関節が痛い! も読んでいただけると嬉しいです。
突然の股関節の激痛で臼蓋形成不全が発覚し、年齢や状態からいって消去法的に保存療法を選んだ私。大阪市内のちょっと治安が悪い地域にある病院に通う事になりました。当たり屋がふらふらっと出てくるので、車の運転があの時ほど怖かった事もありません…
担当理学療法士はスキンヘッドの熱心な若者でした。杖の使い方や歩き方などもしっかり指導してもらいました。 それでも症状は一進一退。いつ激痛がまた襲ってくるかわからない状態が続きます。
担当医と意思疎通ができない
理学療法士の方にはとてもよくしていただいたのですが、担当医は信頼できる印象がまったくありませんでした。わたしは保存療法を選んでいるのに、担当医は骨切り手術を勧めてくるのです。
そんなに勧めてくるのであれば腕がいいのかもしれぬと思い、「先生が手術をした患者さんたちのうち、何割ぐらいが何年程度で杖を外せているのですか?」と訊いたら「知らん。」の一言でした。それはただの手術の件数稼ぎですよね。やったらやりっぱなしなのか!と唖然としたこと、その後激しい怒りで目の前が暗くなったことを覚えています。
7軒めの病院でようやく原因判明
担当医は度々骨切り手術を勧めてきます。手術をうけないのならば保存療法の面倒もみられない、とも言い出します。そんな事態に苛立って6軒目の病院の門を叩きました。
そこは人工関節専門の病院でした。対応してくださった先生は「もういいから人工にしてくれ」という私に呆れて
「こんなに軟骨が残っているのに人工関節置換手術なんてしませんよ! いいですか。軟骨は再生しないんです。一度とったらおしまいなんです。今ある軟骨は大事にしてください! それに、軟骨がまだあるっていうことは手術は不要という事なんです。日本じゅう探しても、この状態で人工関節にしてくれる病院はありません。」と断言。
再生しないんだから今ある軟骨を大事にしろ。衝撃的な言葉でした。
「でも痛いんです。仕事に通う事もできなくなったぐらいなんです。」と訴えたら「それも変な話ですね。レントゲンには軟組織は映らないので、精密なMRI検査が必要ですね。人工股関節関節置換手術・自骨手術の両方に対応できる病院は関西では阪大病院だけなので、そこに紹介状を書きます」と仰ってくれました。
というわけで、7軒目の病院は阪大病院に決定。そこでようやく股関節唇損傷であると判明し、内視鏡手術を受ける事にしました。
手術のお話に続きます。長い話にお付き合いくださりありがとうございます!
続きはこちら!ロルフィングと出会うまで(3) ー手術を決断
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