わたしのこと

価値観ババ抜きをやってみた

カラダマニア友が主催した「価値観ババ抜き」に参加してみました。価値観ババ抜きから帰宅後、熱を出して翌日まで寝込んでおります。わたしのように感情と思考が身体に直結してすぐに反応がでる人には、余裕を持った日程でやってみるのをお勧めします!
 

といっても、おそろしい自己啓発系ワークではありません。とりつきやすいのに深い、かなり優秀な自己探索ツールです。わたしはただ体調を崩し気味な状態で参加したのがいけませんでした。。。

価値ババでは、「貢献」「愛」「チームワーク」「やさしさ」等、1つだけ単語が書いてあるカードを使って、カードゲームのババ抜きのように他人とカードをやったり取ったりしながら、自分が大事にしている価値観(信念)を明らかにしてゆきます。目的は、自分をよりよく知ることであり、自分と仲良くなることです。

手札は常に5枚。参加者全員に配った残りのカードは、単語が見える状態にして「場」に並べます。持っている手札は他人には見せてはいけません。
人から1枚カードを引いて手札が6枚になったら、手札から1枚を選んで捨てます。その時、「わたしは●●を手放します」と、カードに書いてある単語を読み上げて捨てます。人からカードを1枚ひかれて手札が4枚になったら、場から1枚を選んで「わたしは●●を手に入れました」と宣言します。

こんなルールで5回のやりとりが進むのですが、真剣に自分の価値観と向き合う姿勢で取り組むと、カードのやりとりが本当に重大な決断になってくるのです。人から手札を引かれるとき、1度につき4回まで「それはダメ」と断ることができます。大事にしたいものを残すわけです。
最後に手元に残ったカードが、自分のコアになっている価値観。これが実に的確なのにも驚かされました。

わたしの場合はこれ。なにこれ壮大なんですけど…!一歩間違えたら宗教家になりそう。重厚でクソがつくほど真面目なのがよくわかりますね。でも、思い出してみると、昔からこういう子どもでした。人は真理のしもべであると、小学生の頃から思っていました。まぁそりゃ異端視されますよね〜・・・
今回は、「鉱石みたいな純粋さ」と言ってもらえて救われました。

最初にランダムにカードが配られた時は「完全」「希望」「知識」「一体感」「ふれあい」の5枚でした。最も手放すのに抵抗がなかったのが「ふれあい」で、その次が「一体感」。「ふれあい」はなんだか薄っぺらい印象の言葉で、他人とは深く関わりたいわたしの価値観とは相入れない感じです。「一体感」はそれほど重要でもないなと思えたのでこれもさっくり手放しました。
「完全」は手放すのに抵抗があって、うーん、うーんと唸りながらようやく手放しました。でも、手放してみるとそれほど重要でもないよね?と思えてきたりもして。

なかなか手放せなかったのは「知識」と「希望」。これは苦労しました。他人から引かれるときは、他の手札と比べて、つまり他の価値観と比べて大事かどうかを判断しなくてはならないわけです。これが結構苦しい作業です。「知識」がなくては自分の存在意義はないのか?知識がなかったら虫けら以下か?知識がなかったら善ではないのか?と、ここまで自問自答してようやく「いや…そんなわけはない…ッ」と手放しました。
「希望」を手放す時も大変でした。希望がなかったら生きてゆけない!そんなの嫌だ!と思ったのですね。でも、ふと思ったのは、絶望したとしても生きてこられたし、希望と絶望は別物じゃなくて、振り子の左右それぞれのピーク地点みたいなものだと感じたわけです。行ったり来たりです。希望はゆき過ぎると期待に変わったりして、厄介な側面もあります。で、手放しました。

価値観ババ抜きは、カードゲームの軽やかさがありつつも、短い時間で集中して自分の内面と向き合えるゲームなんですね。

最後に自分の手札を公開するんですけど、他の人に対しては初対面でも「ああ、あなたにぴったりですね!」と感じたり、「そういう見方ができるんだ。なにそれすごい」と感じたりします。わたしはなんといっても「宇宙」「真理」「秩序」「誠実」「プロフェッショナル」なので、他の方の「自由」とか「かわいらしさ」とか「勇気」とかがちらりと羨ましかったりもするわけです。いいなぁ、軽やかで。いいなぁ、遊び心があって。そんな風に思ったり。でも、じゃあ自分の「真理」と相手の「自由」を交換するか?と訊かれたら答えはノー!なのです。

後から身につけた「こっちの方がいいなぁ」「素敵だなぁ」と思う価値観を乗り越えて、自分のコアとなっている価値観を生きるのは、なかなか大変なことです。「かわいらしさ」がないと愛されないとか、「一体感」がなかったら寂しい人生になっちゃうとか、そういう、失うことへの恐れや不安から、余計な振る舞いや思考をたくさん身につけていますもんね。

余計なものでごちゃごちゃになっている人に、お勧めです。