一人で旅行したりイベントや美術展などへふらっとゆくことへの憧れはあっても、私は腰が重く、思い立ったらパッと小旅行にこともなげにゆく人を驚嘆の眼差しでずっとみてきました。
行動しない言い訳はたくさん思いついちゃうものなんですけど、それがただの言い訳であることも自覚しております。実際、アメリカに行ったら楽しくて仕方がなかったわけですし。ということは、国内旅行だってきっと面白いはず。そう考えて先月北陸へ行って来ました。
初の北陸新幹線は揺れも少なくて快適でした。ものすごい濃霧の日でしたが、富山県では一瞬だけ晴れて、立山連峰が見えて感動しました。こちらは雲間から射す光が幻想的で慌ててスマホで撮影したのですが、拡大してみたところ、真ん中の建物に書いてある文字が「 コ シ ヒ カ リ 」でした😂😂😂
日帰り駆け足観光でしたが、京都とも江戸とも違う繊細で控えめな美意識がつまった金沢を感じることができて、とてもよかったです。
それがはずみになり、昨日は数十年ぶりに国立科学博物館へ、ラスコー展を観に行ってきました。
夜の上野公園は真っ暗で怖いのが玉に瑕ですけどね…
図録や教科書でしかみたことのない壁画の、詳細なレプリカが展示されていました。(フラッシュを焚かなければ撮影可)とにかく大きいし、躍動感が素晴らしいし、写真もビデオもない太古の昔に、動き回る動物の肢体をヒトがつぶさに観察していたことがよくわかるリアリティがありました。こちらの展示では、色が残っていないまたは線画だけで見えづらい壁画は、蛍光塗料で浮き上がってみえるようにしてあり、「こんなにたくさん描いてあったの?!」と驚きました。
壁画だけでなく、狩猟道具や呪術的な意味合いで使われていたらしい道具、玩具、日用品に施された線画や彫刻などもたくさん展示してありました。ギリシャ時代の遺物だと言われても信じてしまいそうなほど、写実的かつ造形が素晴らしいものばかりでした。(それらは撮影不可)
ほとんど現代人と変わりのない格好の頭蓋骨のクロマニョン人。3万年も昔のヒトなんて大した技術もないし芸術的感性も乏しかったろうと考えてしまいますが…いやいや、素晴らしい感性と表現力の持ち主でした。
外へ出たら出たでこうやって知ること・感じることはたくさんあり、そういう体験が自分の中に積み重なってゆくことで、視野も広がると感じた晩秋でした。
なんでもやってみるのが一番の近道なんでしょうね。
始めないことには始まらないってこと。
言ってみればごくあたりまえのことですが、始めない言い訳の方が手触りもよくて、ついつい握りしめたままになる… ちょっとその言い訳を横に置いて、やってみたいことを1つまずはやってみるといいのかもしれません。
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