日々のこと

ジャイロトニックをやってみた

認定ロルファー™の利香です。

かれこれ1年ぐらい前から
「ジャイロトニックやってみたい熱」が
じわじわと高まっておりまして

満を持して本日初体験してきました。

木とスチールの組み合わせがそそります。

ジャイロトニックで使う専用の器具です。

初めてジャイロトニックを体験するわたしが
これを駆使した複雑な運動などするわけもなく

本日は、椅子に座っての
地道なトレーニングから開始でした。

 

丸椅子の上に、ちょっと不安定になる
ゴム製のクッションを置いて
(ヨガボールよりは安定しています)
その上に坐骨を意識しながら座ります。

床につけた足裏からのサポートを
しっかり感じながら

坐骨を要とした蝶番(ちょうつがい)に
自分の身体がなったような感じで

上半身を前後に倒し
呼吸とともにロッキングする。

これを、身体の様々なところに
意識を配りながら、延々やり続ける。

外から見ていたら地味な動きなんですけど

これがとても奥が深いのです。

 

上体を前へと倒す時は
膝と足が前方にやや押し出され
足裏からのサポートをしっかり感じますが

後ろへと上体を倒してゆく時は
「ひっくりかえりそう」
「腰がしんどいかも」
「いや、腰曲げたいかも」
という意識から、足裏がお留守になって
背中や腰で頑張って支えようとします。

 

でもここで、かかとに注意を向けて

かかとが地中深くへ伸びる意識をもち

同時に、頭が斜め30°上にむかって
引っ張られてゆくのを想像すると

あら不思議!

 

上手くいったときには

骨盤底筋が下へと向かい
頭頂部が斜め上へと向かって互いにひっぱりあう、
二方向性の動きが感じられるのです。

 

これはロルフィングでいうパリントニシティ!と

内心ではすごく興奮しておりましたが
実際には淡々と揺れているだけ。。。

 

そして面白いことに
後ろへと上体を倒してゆく時に
いちばん働いているのは
背中でも腰でもふくらはぎでもなく
太ももの裏側、ハムストリングスなのです。

 

これが「足を使った股関節の伸展」なんですよーと
教えてもらって、頭の中がぐるぐるしました。

なんじゃそりゃあああああ!

 

あ。

 

たしかに伸展してる。

 

納得d( ̄  ̄)

こんなことの繰り返しです。

 

トレーナーさんからの指示をきいて
頭の中が大忙しになる時と、

それを身体に落とし込んでゆく際に
思考が「無」に近くなる瞬間があって

普段頭を使いがちな人に、ジャイロトニックは
すごくいいんじゃないの?と感じました。

 

 

椅子でロッキングの感覚を掴んだら、
今度はいよいよこの器具に跨り
上の写真に写っている、レバーのような
ハンドルを握って同じ動作をします。

ハンドルを手で握ると、
それだけで意識がもう
「握ること」にいってしまうんですねぇ。

目指すのは、身体の動作がハンドルに伝わって
結果としてハンドルが動くようにすること。

人がやっているのをみると簡単そうなのに
実際にやってみると難しかったです。

 

後ろに上体を倒すから
ハンドルは身体についてくる、という動作で

ついハンドルを力で引き寄せそうになりがちです。

 

それに、ラバークッションと
この器具の座面とでは形状が違うので
骨盤底筋に感じるサポートも異なります。

「さっきと同じ動作」とは
いったいなんだっけ?と時々
すっからかんに忘れておりました。

 

励まされたり
ヒントをもらったりしながら、
背骨が伸びる感覚を味わって終了。

普段何気なく使っている四肢。

それらが担う役割は
実はたくさんあって、
つい背中や肩でやってしまう動作も
本当は足や脚が担うものなんだと
文字通り体感し驚きました。

明日は今日の体験で得た、トレーナー業や
ボディワーカー一般に通じる
ある実感について書きたいと思います。

 

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