認定ロルファー™の利香です。
先月中旬からモニターとして10シリーズを受け始めたAMさんの、セッション3が昨日終わりました。セッション開始前との比較写真を掲載します。
左右の肩の高さ、肩峰の位置、首の突き出し方や腰の反り具合が変わってきています。なにより、胸の位置や肉付きが変わりスリムになった印象です。ロルフィング®の10シリーズセッションを受けると、特に女性は「痩せた?」と周囲の人から言われたり、本人も「背中がすっきりした」と感じたりすることが増えます。
変化は背骨から
特に体重は変わっていないのになぜこういう変化が起きるのか、というと…背骨のカーブが変わるからです。
下の比較画像をご覧ください。背中のラインに注目していただきたいのですが、右側(白いTシャツ着用の方。セッション3の後)の方が背中のS字ラインがゆるやかになっています。左側(黄色いTシャツ着用の方。セッション1の前)は背中のS字ラインが深いですね。背面のラインをそのまま下にみてゆくと、お尻のふくらみから続く太ももの付け根のカーブ、そして膝の後ろのカーブも変わっているのがわかります。足首からは力みが脱け陰影が薄くなっています。首の傾きも、左ではぐっと前に突き出していますが、右ではスッと上に伸びています。
腰椎が上下に伸びるとボディラインが変わる
ロルフィング®には教科書がなく主に口伝で継承されてゆくものなのですが、教科書的な本はあります。(Ida P. Rolf, Ph.D. / ROLFING Reestablishing the Natural Alignment and Structural Integration of the Human Body for Vitality and Well-Being)その中に下記の図が掲載されています。
「点線で表示されている女性の体の輪郭線は、ガタガタな体(”random” body)の時を表しています。統合されるにつれて、輪郭線は実線のように変化します。腰椎は構造全体に影響するのが明らかです」(意訳)という説明がついています。
この図の通りの変化がAMさんの身体にも起きているわけです。実際、体重は特に減ったわけではないけれど、立ちやすさや息のしやすさ、新陳代謝がよくなり血行が改善されたという実感をAMさんは持っていらっしゃいます。
セッション1から3までは身体の表層にある筋肉と筋膜を整えるだけですが、それでもここまで身体は変わります。セッション1では呼吸がしっかりできるようにして、酸素を十分に取り入れられるようにします。セッション2では地面にしっかり立てるようにして、地面からのサポートを感じられるように。そしてセッション3では、身体を上下左右だけでなく前後でも捉えられる感覚を養いながら体側を広げてゆきます。これが上下へと更に伸びてゆく適応力となるのです。
(もうひとりのモニタークライアント:Hさんのセッション3のご感想もどうぞお読みください。「酸素の出入りが改善されて眠りが深くなった」モニターH様レポート・3)
こうやって種を蒔いておいてから、セッション5で本格的に腰椎を伸ばします。10シリーズセッションのレシピには理由があり、手順にはなにひとつ無駄なものがないのです。
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