認定ロルファー™️の利香です。
昨年自分が体験してみてからずっと気になっていた、発達支援コーチング。
5/16と5/17の初級講座(全2日)を受けてきました。
発達という語からは発達障害という言葉を連想しますよね。
「障害」のカテゴリーに分類されるほどではない、気質や性格と思われている行動や思考の傾向も、発達の段階でスムーズに統合されなかった原始反射が原因であることも多いようです。
原始反射とは?残っていたらどうなるの?
原始反射とは、頭で考えて選択する行動ではなく、刺激に対して自動的に起こる身体の反応で、人の生存本能と密接に結びついています。例えば、赤ちゃんの手を開いて指をそっと差し込んでみると赤ちゃんはぎゅーっと握ります。ほっぺたをつつけばつつかれた方を向いて、口を開けて唇や舌をムニュムニュさせます(お母さんのおっぱいを探す動作)。こういう反射は、成長の過程において段々に統合され、表面上は消えてゆきます。
原始反射にもいくつかの種類がありますが、その中でも生きづらさと深く関わるのが、恐怖麻痺反射とモロー反射というふたつです。恐怖麻痺反射は、緊張したりびっくりした時に頭が真っ白になって固まってしまうという形で残っていたりします。モロー反射は、ストレスに対する過剰反応や攻撃性という形で現れます。
神経質なたちも変えられる?!
わたしは音や光、肌への刺激(触覚)、匂い(嗅覚)といった五感に対する刺激にはかなり敏感です。部屋が整理整頓されていないと気が散ってしまい、作業に集中できません。匂いや音に対する不快感からその場を立ち去ることもあるし、強い光を見たら涙と耳鳴りが止まらなくなります。また、手足をコントロールして力加減をしながら、ボールを投げたり打ったりする球技はたいへん苦手です。
こういう神経質さ、過敏さ、不器用さは性質だから変えられないと思いがちですが、発達の観点から見ると「モロー反射を統合すれば変わる可能性がある」となるのです。
原始反射を統合したらストレスが減った
では、強く残っている原始反射を統合するにはどうしたらいいのでしょう?
発達支援コーチングでは、体を使うあそびで統合を促します。(「統合あそび」と呼んでいます)タオルの両端を引っ張り合う綱引き、バランスボールを使って思い切り仰け反ってみたりといったあそびです。どのような動作をとりいれるかは、残っている原始反射の種類によって変わりますが、羞恥心をかなぐり捨てて真剣に・楽しく・全力で遊ぶのがポイントです。やりたくない遊びはしなくていいので、やってみて楽しいと感じる遊びをやりきるのが大事です。
見てくださいこの笑顔。
どれだけ楽しかったんや…
もちろん、「コーチング」というからには漫然と遊ぶわけではありません。
普段の自分の傾向をチャートや動作でチェックし、どうなりたいのかという目標を定めてから統合あそびをします。統合あそびの後、再びチェックしてみるとあれほど気になってイライラしていた刺激が「うへぇ…。でもま、いっか」と思えたり、苦手な動作が上手にできるようになったりします。
自分では止めようもなく感じていた不快感やイライラ、集中力のなささが軽減されるだけでも、とてもありがたいですね!
今回とても印象的だったのは、4月の頭から続いていた右脚の筋肉の痛みが、2日間遊びまくったら消失していたことです。頭で考えて「こうしたほうがいい」としてやる動作より、身体がやりたがっている動作をやりきることが、自然な治癒力を引き出すように感じられました。
繊細さゆえの生きづらさのサポートとして
HSP(ハイパー・センシティブ・バーソン)や、失敗や悪いことを想像してそれだけでパニックになってしまいがちな人にも、発達支援コーチングの手法は強力なサポートになると思います。繊細さゆえの生きづらさを感じているのなら、心理系セッションやスピ系のセッションの前に原始反射を統合して!って言いたいです。
モニター(無料)となってくださる方を4名募集しますので、興味のある方はご連絡ください。実際にお会いして遊びまくれる人という条件になります。
※5/20追記おかげさまでモニターの枠は埋まりました!当初設定していたメールフォームは削除しておきます。