ココロとカラダ

目の緊張がひきおこす不快な感覚

認定ロルファー™️の利香です。

仕事でディスプレイ上でメールの文章をなんどもチェックしたり、Excelの入力作業や細かい編集作業をやっていませんか?休憩時間でさえ、への字口と傾いた姿勢でスマホの画面を見ていませんか?そういう動作をしている時、呼吸はどうなっていますか?

今日は目の緊張が身体に及ぼす影響について、書いてみます。

目の緊張は表情筋に影響を与える

目をクワッと見開いて集中力を最大限に発揮して、10数秒間、実際に何かを凝視してみてください。そのとき、口元や顎、口の中はどうなっていますか?目の緊張は眼球周辺の筋肉以外、例えば、口元や顎にも影響します。噛み締め癖や歯ぎしりがある人は、目も酷使しているかもしれません。

頭、首の筋肉への影響も

表情筋の緊張はいわゆる「顔面」内に止まりません。目を酷使する人は頭の皮がかたくなり(とりわけ後頭部)、頭皮が頭蓋骨にびっちり張り付いたような状態になっているでしょう。顎や口腔内の筋肉は首の内臓側・体表側の筋肉へと連なってゆくし、噛み締めは側頭部の筋肉もかたくします。

上半身全体にまで影響は及ぶ

全身の筋肉は筋膜のネットワークで相互に繋がっています。部分の問題は部分内のみに止まらず、全体に広がって影響をどこか別なところへと与えるものです。噛み合わせが変わったら首こりがひどくなったとか、足首を捻挫したら肩甲骨周りがかたくなったとか、そういう形で思わぬところにまで影響が出るのを、経験的に知っているはずです。

目の緊張は顎から頚部を介して背中、胸へと広がり、上半身全体にまで影響します。鈍感な人でも、目を緊張させると呼吸が浅くなるのを実感されることでしょう。

 

目で微笑むワーク by Mary Bond

ロルファーのメアリー・ボンドは、目の緊張をやわらげるワークとして、目で微笑む(smile with eyes)ことを最近のブログ記事で勧めています。

A MEDITATION FOR YOUR EYES

常に、何らかの意味のあること(文章や画像など)を見てばかりいる目。普段は目を緊張させている、使っているという自覚すらないでしょう。
だからまずは充分な時間をかけて身体全体をリラックスさせてください。そして「ドアノブとか電気のスイッチとか、格別な意味のないモノをみつめながら、目で微笑む」ということをやってみてください。その時、身体にわき起こるあらゆる感覚を感じるだけで結構です。
感じるべき正しい感覚などはありません。わたしは今朝これをやってみたら「なんか顎が少し落ちて上気道のあたりがゆるんだ」「ツバが出てきた」…みたいな感じでした。人によって、また、その日によって色々な気づきがあると思います。

リラックスが苦手な人ほど、こういうワークはおすすめです。具体的な指示にしたがってみるだけで緊張が抜けやすくなります。目を使いすぎた日には、寝る前にためしてみてください。

ちなみに、ロルフィングでは7回目のセッションでこの問題を取扱います。首の横、斜角筋群がガチガチになっている人は、目の使い方そのものも改める必要もありますし、背骨への影響も考えながらワークを進めます。
ご興味がありましたら、体験セッションを申し込んでみてください。

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